[BOOKデータベースより]
すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった―親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが―。死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語。
[日販商品データベースより]地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった――(本文より)
すみれが消息を絶ったあの日から三年。
真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。
親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。
【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- 北区の太
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感動
タイトルからして感動する本なのだろうなと思いながら手にしたもののなかなか読めずにいた。感動を受け止めるだけの精神的な余裕がなく、どうしても刹那的な面白さや情報を求める本に走っていた。感動するということは内省を伴うがゆえ、精神的なエネルギーが要る。その余裕がなかった。GWの連休で少し精神的な余裕が生まれたので、読んでみた。予想通りだった。感動したし、色々なことを考えさせられた。しかし、この1冊を読んだことは自分に影響を与えるのは間違いなし。これ以上は語らない。是非、1度読んで欲しい。年齢が文章を書かせるのではないが、まだ30代前半でこのような文章が書けるのは驚嘆に値する。この感受性に脱帽。
すみれが消息を絶ったあの日から2年。親友を亡き人として忘れようとする周囲に反し、真奈は彼女をさがし続けていた。
「生者と死者」の関係を描く感動の傑作長編。