内容情報
[BOOKデータベースより]
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祖父と父の教え、田舎の自然の恵み、築百年超の古民家に棲みつく天然菌、丹精込めて作られた素材…すべてが一つになった、奇跡のパンの物語。お金中心の「腐らない」経済から、発酵を繰り返す「腐る」経済へ。「不思議なパン屋」が起こす、静かな革命。
第１部 腐らない経済（何かがおかしい（サラリーマン時代の話・祖父から受け継いだもの）；マルクスとの出会い（父から受け継いだもの）；マルクスと労働力の話（修業時代の話１）；菌と技術革新の話（修業時代の話２）；腐らないパンと腐らないおカネ（修業時代の話３））
第２部 腐る経済（ようこそ、「田舎のパン屋」へ；菌の声を聴け（発酵）；「田舎」への道のり（循環）；搾取なき経営のかたち（「利潤」を生まない）；次なる挑戦（パンと人を育てる））
お金中心の「腐らない」経済から、発酵を繰り返す「腐る」経済へ。「不思議なパン屋」が起こす、静かな革命とは。講談社＋ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、世にも不思議なビジネス書。
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蒜山高原の麓の町・勝山で、自家製天然酵母と完全自然栽培の小麦と素材でパンを作るパン職人・渡邉格が見つけた新しい経済と人生 講談社＋ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、イノベーティブなビジネス書ついに刊行！「この世に存在するものはすべて腐り土に帰る。なのにお金だけは腐らないのはなぜ？」−−１５０年前、カール・マルクスが命をかけて「資本論」であきらかにした資本主義の病理は、その後なんら改善されないどころかいまや末期症状を呈している。サブプライムローンなどという詐欺まがいの金融商品が発端となったリーマン・ショック以降、世界経済の不全は、ヨーロッパや日本に蔓延したまま。「なめらかな社会とその敵」の鈴木健氏や、イケダハヤトら気鋭の若者たちが提唱する「この世界のあらたな仕組み」を、岡山市から３時間、蒜山高原の麓の古い街道筋の美しい集落の勝山で、自家製天然酵母と完全自然栽培の小麦と素材でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している。奇跡の「小商い」は、地域を変え、人を変え、働き方を変えていく。戦争で死んだ軍医の孫でうだつの上がらない経済学者の息子がフリーターから正しいパン職人になるまでの遠回りの成長物語は、ポストグローバリズム、ポスト３．１１の日本人の生き方の大いなるヒントである。