[BOOKデータベースより]
1年間限定で山奥の学校に引っ越してきた少女と木の触れ合いを叙情豊かに綴る、坪田譲治文学賞作家の最新作。
[日販商品データベースより]坪田譲治文学賞受賞作家が、山奥の学校に引っ越してきた少女が木、そして林業と触れ合い、木工を通じて心を伝える姿を叙情豊かに綴る。
鮮やかな手つきに目を見張った。木片は、あっという間に女の子の形に変わり、それをわたしに差し出す。ありふれた形だけどすぐにわかった。ボブヘアにスカート。太めの脚に大きな足。「これ、あたしだ……」――<本文より>
【あらすじ】
英語の臨時教員として1年間限定で山奥の高校に赴任した父親といっしょに峯川村に引っ越してきた小学6年の美楽(みらく)は、「コンビニもない」ド田舎での暮らしに不満だらけ。小学校でも同級生とうち解けることのないまま日々を過ごしていたが、ある日、山の中に工房を構える「デンさん」に出会い、木工の魅力に目覚めていく。
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- Monty23
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「山村で生活することになった少女、素朴なにおいのする磨かれた杉片のような作品」
ミラクルこと立石美楽は山奥にある高校に住む小6女子。
「木のにおい、好きか」うなずいた美楽。それから木工公房へ通い始めた。
デンさんに誘われ、積み木作りを始める。
ペンたてを作るため糸ノコ盤にむかうが、うまくできず機械も壊してしまう。
音楽会で木琴を担当することになった美楽。
工房と音楽会の練習。工房であった山田に山林の仕事の話を聞く。
お嬢様美優のポーチそして秘密。工房の作業中二度目の失敗、怪我。
カンナやドリルなども扱い始める美楽。
美優へのプレゼント、山田へのプレゼント、美楽は腕を上げていく。
最初は嫌っていた山村での生活なのだが、
木工をとおしてその暮らしになじみ村をいとおしむようになる少女。
雰囲気作りがうまい。少女の目線と大人の目線の対比などの書き方が好ましい。
東京から来た少女、美楽(みらく)。
村で木工の良さにひかれます。
クラスメイトにも最初はなじんでいなかった風なのが、最後には東京に戻るのがなんだか残念に思えました。
優美との関係も何かよかったです。
木でつくったてづくりのブローチ、いいなー。私も欲しい。(みちんさんさん 30代・愛知県 女の子5歳、女の子3歳)
【情報提供・絵本ナビ】