[BOOKデータベースより]
人がいてこそ街になる。都市に命をふきこむ人々のショートストーリー、東京名所五十の絵巻。
東京湾屋形船
築地(魚市場;寿司屋)
歌舞伎座
銀座四丁目交差点
有楽町ガード下界隈
日比谷公園(噴水;花屋)
芝 増上寺
六本木 窓外の東京タワー
青山霊園
青山(絵画館前銀杏並木;野球グラウンド;根津美術館石畳;根津美術館紅葉)〔ほか〕
東京というと何を思い浮かべるか。皇居や浅草寺などの建造物、それとも高層ビル群や秋葉原などの近代的な一面だろうか。山本容子は「人間ありき」と描く。都市に命を吹き込む人々と東京名所、50の絵巻。
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スカイツリーがオープンしようという現在だから、この絵本に描かれた一昔前の懐かしさがとても思い入れたっぷりに感じました。
単なる風景画ではなく、物語があります。
単なる町の風景ではなく、自分の嗜好や、店の表だけではなく店の中にも入り込んだ不思議な絵に仕上げた作者。
多分、作者の素朴な観察と興味に成り立っているのでしょう。
なんだか、知っている風景がこのように表現されていることに嬉しさを感じます。
多分、同じ路を今歩いたら、様変わりに驚いてしまうのでしょうね。
東京タワーが面白い描かれ方をしています。
最後は隅田川。
当然ながらスカイツリーはありません。
東京マラソンで町を走り抜けるとき、この絵本の風景を思い出したいと思います。
(ヒラP21さん 50代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】