174回(2025年下半期) 芥川龍之介賞・直木三十五賞の受賞作が決定しました。
174回(2025年下半期) 【芥川賞】 受賞作品

『時の家』
青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残りを愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。
『叫び』
聞いて欲しい人が一人おるんです。早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
174回(2025年下半期) 【直木賞】 受賞作品

『カフェーの帰り道』
東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹下夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが…。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
174回(2025年下半期) 【芥川賞】 候補作品
※候補作品詳細・著者詳細は、公開前のため情報がない場合があります。※著者50音順
| 候補作品 | 著者 | 出版社 | 掲載誌 |
|---|---|---|---|
| 貝殻航路 | 久栖博季 | 文藝春秋 | 文學界十二月号 |
| へび | 坂崎かおる | 文藝春秋 | 文學界十月号 |
| BOXBOXBOXBOX | 坂本湾 | 河出書房新社 | 文藝冬季号 |
| 【受賞】時の家 | 鳥山まこと | 講談社 | 群像八月号 |
| 【受賞】叫び | 畠山丑雄 | 新潮社 | 新潮十二月号 |
174回(2025年下半期) 【直木賞】 候補作品
※著者50音順
| 候補作品 | 著者 | 出版社 |
|---|---|---|
| 【受賞】カフェーの帰り道 | 嶋津輝 | 東京創元社 |
| 白鷺立つ | 住田祐 | 文藝春秋 |
| 神都の証人 | 大門剛明 | 講談社 |
| 家族 | 葉真中顕 | 文藝春秋 |
| 女王様の電話番 | 渡辺優 | 集英社 |


