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[BOOKデータベースより]
近代日本のアジア侵略という歴史のうねりの中で、あるいは抗し、荷担し、犠牲となっていった女たち―波瀾の生涯の多彩なドラマを活写し、アジアとの深く重い交流の事実と思想を発掘する、待望の力篇。
序章 アジア女性交流史とわたし
明治期篇(「からゆきさん」への哀悼の歌―アジア侵略の人柱とされた娼婦たち;交流の心伴わぬ朝鮮との交流―大阪事件およびその後の福田英子;蒙古女子教育に尽した日本女性―河原操子と鳥居きみ子;海を越えてきた中国女子留学生―秋瑾と下田歌子;亡命者の心に咲いた一輪の花)
大正期篇(多彩にして矛盾的な関係―相馬黒光とアジアの人びと;『アイヌ神謡集』の光と影―金田一京助と知里幸恵;いのち賭けて「国家」を越えて―金子文子と朴烈;革命のなかの二つのドラマ―郭沫若・陶晶孫と佐藤姉妹と;解放の道を女子教育に―黄信徳・朴順天と山川菊栄ほか)