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- 「なんとかする」子どもの貧困
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2017年09月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784040821733
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[BOOKデータベースより]
いまの日本の最大の問題は、“子どもの貧困”である。問題は余りに大きい。一朝一夕にすべての人を幸せにする解決策もない。だが、一ミリでも対策を進める、腐らない人たちが、この国には、まだたくさんいる!貧困は減らせる、社会は根もとから変えられる!!貧困問題の第一人者が取材した課題解決の最前線。
第1章 子どもから社会を見直す―貧困とは何か?(体験の貧困お金だけの問題ではない;意欲の貧困あきらめないために必要なこと ほか)
[日販商品データベースより]第2章 あきらめない人たち―「こども食堂」と「無料塾」(名づけ親が言う「こども食堂」は「こどもの食堂」ではない;「こども食堂」とは何か? ほか)
第3章 できることを、できることから―動き出す自治体・企業(「子どもの貧困対策をするつもりはない」と言う対策先進市の市長;「学習県」を標榜する知事の思い ほか)
第4章 社会をつくり直す―貧困の連鎖を断ち切るために(風俗からこども食堂に転じた夫婦の苦闘;AIに太刀打ちできる読解力をすべての子に ほか)
ある「こども食堂」での話。
今日は鍋にしようと、大人たちが鍋料理を作ったところ、高校生の女の子が「みんなで鍋をつつくって、本当にあるんだね」と言った。彼女には、その経験がなかった。みんなで鍋をつつくというのは、テレビの中でだけ起こるフィクションだと思っていた。スーパーマンが空を飛ぶように。
同様の話を、よく聞く。大学生のボランティアに会った中三生が「大学生って、本当にいるんだね」、簡単なクリスマスパーティをしたら「これって現実なのかなぁ」。中三生でも「偏差値」という言葉を知らない。高校生がテスト中に先生を呼び止めて「『氏名』ってなんて読むの?」と聞く。
「あたりまえ」の経験や知識が欠如している子どもたちが増えている。
この子たちが世の中を回すようになったとき、世の中はどうなるんだろうか?
このような状況に腐らず、諦めず、1ミリでも対策を進める人たちが、まだこの国にはたくさんいる!
「あの子はラッキー」で終わらせない。
1ミリを動かすどんな試みが巷に溢れているか。その諸相を紹介していく。
そこには、状況の厳しさと同時に、それに立ち向かう希望が示されるだろう。
子どもの貧困は減らせる。私たちの社会は、私たちの手で変えていける。
それは、たった1ミリに敬意を払う、私たち自身の姿勢から始まるはずだ。
貧困問題の第一人者が取材した、「解決」の最前線!