アジア諸国の女性障害者と複合差別

人権確立の観点から
研究双書　Ｎｏ．６２９

アジア経済研究所
小林昌之　

• 価格: 3,410円（本体3,100円＋税）
• 発行年月: 2017年03月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784258046294

内容情報

[BOOKデータベースより]

序章　開発途上国の女性障害者の課題
第１章　韓国の女性障害者―実態と法制度
第２章　カンボジアの女性障害者―立法と政策
第３章　タイの女性障害者―当事者運動とエンパワメント
第４章　フィリピンにおける「ジェンダーと障害」
第５章　バングラデシュの女性障害者―ケイパビリティ分析と女性障害当事者グループの役割
第６章　インドにおける女性障害者の現状―法制度からの検討

[日販商品データベースより]

本書では、女性障害者に焦点を当て、開発途上国において女性障害者が直面している人権課題を提示し、それに対して国の立法や施策、障害当事者運動がどのように対応しているか分析し、問題を明らかにすることを目的とする。とくに、序章で詳述する障害者権利条約が謳っている、女性障害者に対する複合差別に対して、対象国がどのように認識し、対応し、課題を抱えているのか、当該国の文脈のなかで掘り下げて考察する。なお、各章の論述では上記に留意しながらも、当該国で焦点となっている論点を取り上げて考察を行っている。対象国は、障害者権利条約の制定に地域として主導的に取り組んだ国連アジア太平洋経済社会委員会（ESCAP）に属するアジアの6カ国（韓国、カンボジア、タイ、フィリピン、バングラデシュ、インド）である。韓国は開発途上国ではないものの、同国はアジア地域で障害分野を先導するひとつのモデルであり、比較対象として解明が必要となっている。