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- ランゴバルドの歴史
-
Historia Langobardorum.
- 価格
- 6,600円(本体6,000円+税)
- 発行年月
- 2016年12月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784862852458
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[BOOKデータベースより]
本書は790年前後に執筆されたもので、ランゴバルドの民族起源からはじまり、いわゆる民族移動期の動乱を経てイタリア半島に進出し、2世紀あまり後にフランク王国に滅ぼされるまでの歴史的経緯を描く。達意の訳文と詳細な訳注を付した第一級資料の初の翻訳である。
第1巻(ゲルマニアについて、この地が多くの民族を育み、そしてそれ故多くの部族がゲルマニアから移住することになったこと。;スカンジナビア島について、及びこの島をウィンニリ、すなわちランゴバルドが後にしたこと。 ほか)
[日販商品データベースより]第2巻(いかにしてランゴバルドは、帝国書記官ナルシスの命令に従って、対ゴート戦において彼に援護を与えたか。;いかにしてナルシスは、フランクの指揮官ブッケッリヌスとアミングスに勝利したか。第三の指揮官レウタリウスの死について。 ほか)
第3巻(ランゴバルドの諸公が略奪のためにガリアに侵入したこと。彼らの来襲を福音ホスピティウスがだいぶ前から予言していたこと。;福者ホスピティウスを暗殺しようとしたランゴバルドのこと。いかにして彼の右手が硬直したか、そしていかにして彼の右手がその聖人によって健康な状態に回復したか。そのランゴバルドが修道士になったこと。 ほか)
第4巻(アギルルフ王が、人質のためにフランスに使者を派遣したこと。;同じ年にあった旱魃とイナゴの大群について。 ほか)
第5巻(いかにしてグリムアルドが、王権を固めた後に、アリペルト王の娘を娶ったか。;ペルクタリトの逃亡について。いかにして彼がグリムアルドの許に戻り、そして再びフランスに逃げたか。 ほか)
本書は790年前後に執筆されたもので,ランゴバルドの民族起源からはじまり,いわゆる民族移動期の動乱を経てイタリア半島に進出し,2世紀あまり後にフランク王国に滅ぼされるまでの歴史的経緯を描く。達意の訳文と詳細な訳注を付した第一級資料の初の翻訳である。
ランゴバルドがラテン語文献に出てくるのは1世紀になってからであるが,タキトゥスは『ゲルマニア』で,彼らは少数部族でありながら独立不羈の精神と勇猛果敢さによって,周辺民族から一目置かれたと述べている。ランゴバルド族はスカンジナビア半島から発祥し,人口の増加に伴い新天地を求めて南下,ヴァンダル族との戦いで勝利したが,飢饉に見舞われ,その後もヨーロッパ各地を転々としていった。ローマ軍をはじめ各地で敵対する部族と闘いながら,568年にイタリア半島に侵入,イタリア北部・中部を中心に征服するが,774年フランク王カール大帝との戦いに敗れ王国は崩壊する。
著者は人物の意志や行為を重視して,アルボイン,テウデリンダ,グリムアルド,クニンクベルトなど代表的な人物に光を当てるとともに,多くの多彩な人物を活写してランゴバルドの歴史とそれを支えた人物群を描く。中世ヨーロッパ誕生の現場を見る格好の書である。