[BOOKデータベースより]
「子どもを、返してほしいんです」親子三人で穏やかに暮らす栗原家に、ある朝かかってきた一本の電話。電話口の女が口にした「片倉ひかり」は、だが、確かに息子の産みの母の名だった…。子を産めなかった者、子を手放さなければならなかった者、両者の葛藤と人生を丹念に描いた、感動長篇。
[日販商品データベースより]出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー
親子3人で平和に暮らす栗原家に突然かかってきた一本の電話。電話口の女の声は、「子どもを返してほしい」と告げた――。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- Katsuei
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特別養子縁組と言う際どい内容を題材に、運命に翻弄される主人公を見事に描きだした傑作
基本的に人とは自分の事しか考えられなくて、守ろうとする強い意志がなければ、愛は続かなものなのだろう。
つまらないと思う日常から一歩足を踏み出し、他の子よりも私は幸せと思い込んでいた主人公だったが、思わぬ運命の悪戯が待ち受けていた。
唯一自分の事を理解し運命の人だと信じていた人すらも、実は彼女の気持ちを理解してはいなかった事実を目の当たりにする。社会の定石から逸脱した彼女は、いくら直向に努力を重ねてもそれが報われる事もなく、徐々に孤独な存在になって行く。
養子を迎えた夫婦の様に、彼女にも朝は来たのだろうか?
出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー