- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 森野旧薬園と松山本草
-
薬草のタイムカプセル
大阪大学総合学術博物館叢書 7
- 価格
- 2,640円(本体2,400円+税)
- 発行年月
- 2012年03月
- 判型
- A4
- ISBN
- 9784872592177
ゲスト さん (ログイン) |
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実
薬草のタイムカプセル
大阪大学総合学術博物館叢書 7
[BOOKデータベースより]
1 森野旧薬園とは(森野旧薬園の現在;享保時代に発展した本草学の特質―生薬の基原植物の鑑別研究;森野藤助通貞(賽郭)と植村佐平次の大和地方採薬;森野薬園時代の漢薬種草木の育成とその後;その他の文化財的所蔵品)
[日販商品データベースより]2 葛根と吉野本葛(葛根と葛粉(葛デンプン);医薬品原料生薬の葛根(基原植物)―日本薬局方収載の変遷;生薬「葛根」の概要;吉野葛の由来;吉野葛の製造(水飛法と寒晒し))
3 松山本草の世界(松山本草の世界;松山本草図譜抄録―森野旧薬園原植物;松山本草リスト(動物))
4 薬草のタイムカプセル―旧薬園に生きる植物(旧薬園に生きる植物―薬草園への誘い;カタクリと賽郭;植物相調査からみる半栽培(半自然)モデルとしての旧薬園;環境指標植物・タンポポ調査からみる旧薬園の自然)
5 国産生薬のルーツとマテリアルサイエンス(博物学から学ぶ生物多様性の原点と実践―大和大宇陀「森野旧薬園」と薬種国産化政策;生薬栽培の伝統―江戸時代における奈良県の生薬生産(国産生薬のルーツ);大和当帰の母種;材料生薬の品質―マテリアルサイエンスの視点から大和芍薬の有用性)
森野旧薬園(奈良県宇陀市大宇陀区)は森野家10代目、初代藤助賽郭により創始された日本最古の私設植物園である。
森野家は約400年の間、吉野葛製造業を営んできた旧家であり、森野旧薬園は藤助賽郭が享保年間に、幕府採薬使、植村左平次に同行した功で江戸幕府より下賜された薬草を植えたのが始まりで、江戸期の薬草を今に伝える史跡である。以前生産していたカタクリ粉の原料であるカタクリの群生地としても知られている。
晩年、藤助賽郭が薬園の植物などを写生したものが、彩色図絵「松山本草」である。薬草を中心に植物、昆虫、鳥獣、貝が描かれており、森野家で門外不出で守られてきた。
森野旧薬園と松山本草は当時栽培・自生していた薬用植物の姿を現代に伝える貴重な資料であり、大和の自然環境を知るタイムカプセルである。
図絵の一部を薬草を中心に紹介し、吉野葛、カタクリ、大和当帰などについてもそのルーツや生産について図とともに解説。その生産と図譜の薬草と現生植物、生薬をカラーページで同時に見ることができる。