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[BOOKデータベースより]
古来、日本列島をたびたび襲う地震災害に心を痛め、困窮する民を救うべく「経世済民」の思想をもって民俗学を立ち上げた柳田国男。一方、柳田から「破門された」と語る今和次郎も、関東大震災を機に考現学を創始していた―。二人の足跡から、知られざる民俗学の淵源をたどる。地震から津波、大火、飢饉まで…。災害から生まれた思想は、どう受け継がれてきたか。
はじめに―二つの光景
[日販商品データベースより]第1部 柳田国男―明治三陸地震と関東大震災(『遠野物語』と三陸大津波;二十五箇年後の旅;関東大震災と「町裏に住む人々」)
第2部 今和次郎―民俗学から考現学・生活学へ(民家採集の旅;バラックの発見、考現学の発明;考現学以降)
二つの学問
古来、日本列島を襲う地震災害に心を痛め、「経世済民の思想」として民俗学を創始した柳田国男と、その志を受け継ぐ今和次郎。ふたりの軌跡を通して、民俗の深みから地震を捉える試み。