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[BOOKデータベースより]
王朝体制が動揺する十九世紀後半、近代西洋との接触を機に発動された各種改革の関連原典を扱う。総理衙門の設立以降、万国公法という新たな国際秩序への中国の対応は、西学・西法導入の可否と結びつき、受容・模倣・反発・抵抗といった様々な反応を巻き起こした。西洋化に先んじた日本との関係は琉球や朝鮮の帰属・地位をめぐって緊張し、その帰結としての日清戦争での敗北により亡国の危機意識が高まり、明治憲政をモデルにした戊戌変法運動へとつながっていった。この近代化追求の過程を「「万国公法」世界への参入」「自強運動の展開」「中学と西学」「日中関係」「変法運動」という五つの章に分けて描く。
1 「万国公法」世界への参入
2 自強運動の展開
3 中学と西学―道器/本末論
4 日中関係
5 変法運動
思想原典を通して問い直す、中国150年の文明・近代・革命。本巻では、19世紀後半、近代西洋との接触を機に発動された各種改革の関連原典を扱う。中国近代の形成を東アジアの「西洋経験」の中から展望する。
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