- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 上と外 上
-
- 価格
- 713円(本体648円+税)
- 発行年月
- 2007年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784344410190
[BOOKデータベースより]
両親の離婚で、別れて暮らす元家族が年一度、集う夏休み。中学生の練は妹・千華子、母とともに、考古学者の父がいる中米のG国までやってきた。密林と遺跡と軍事政権の国。すぐさま四人はクーデターに巻き込まれ、避難中のヘリから兄妹が落下、親子は離ればなれに!?疲労困憊でさまよう二人の身に、異変が…。息もつかせぬ面白さの新装版上巻。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- HonyaClub.comアンケート
-
「夏の文庫100冊 2013」レビューコメント
冒険もので、ハラハラドキドキ感満載です!異国の地の雰囲気と手に汗握るストーリーに引き込まれて、時間を忘れて日常から旅立てる、夏におすすめの一冊です。両親の離婚で別々な親子が父親がいるマヤの異国に行くんですが、兄妹がヘリからジャングルに落下し、クーデターに巻き込まれてしまいます。古代遺跡やニコという外人、ヒョウなど日本から掛け離れた異国の雰囲気と、国の争いに巻き込まれ命の危険にさらされる二人に手に汗握ります。当時、私は文庫?薄いの6冊だったかな、読んだのですが、現在上下巻、結構分厚いですが、時間を忘れるくらいハマれます。恩田作品でも地味目なタイトルなんですが、実はロアルド・ダールの「ガラスの大エレベーター」から取られたものだったりと、本好きの恩田さんらしい趣向。日常から、ちょっとした小旅行に…♪(M.K./女性/20代)
- sige
-
ジャングルの中に放り出されたらどうする?
中米グアテマラのマヤ遺跡ティカルをモデルにした物語。
複雑な家族構成が興味をそそる。この関係も物語を面白くしている。そしてティカルへ向かう途中ヘリから兄妹が熱帯雨林へ落下するという衝撃的な設定だ。国土のほとんどが熱帯雨林のジャングル。その真ん中に放り出されたらそれだけで死を意味するはず。桐野夏生の“メタボラ”も沖縄ヤンバルのジャングルを歩くが、雰囲気が全く違う。
マヤの遺跡というだけでどこか神秘的な気配が楽しいし、マヤの生き残りがまだ住んでいるのではないかという期待。そして出会った少年とこれからどんなことがあるのか、閉じ込められた妹はどうなるのか、請う御期待で上巻を終わる。先が楽しみだ。