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- 天切り松闇がたり 第3巻
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集英社文庫 あ36ー12
初湯千両
- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2005年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087478266
[BOOKデータベースより]
「武勇伝なんぞするやつァ、戦をしたうちにへえるものか」二百三高地の激戦を生きのびた男はそうつぶやいた…。シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の男気を描く表題作「初湯千両」など、華やかな大正ロマンの陰で、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する、粋でいなせな怪盗たちの物語六編。誇りと信義に命を賭けた目細の安吉一家の大活躍。堂々の傑作シリーズ第三弾。
[日販商品データベースより]大正の帝都の闇を駆け抜けるピカレスクロマン。
シベリア出兵で戦死した兵士の遺族を助ける説教寅の心意気(「初湯千両」)など、時代の大きなうねりに翻弄される庶民に味方する目細の安吉一家の大活躍を描く。(解説・十八代目中村勘三郎)
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- sige
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まだ飽きないよ
話のパターンは、留置所にいろんな罪状で入ってくる現代のならず者に対して目細一家との比較で説教をする形だ。そして松蔵の“闇がたり”を心待ちにしている監視やそのお偉方、他の房にいる罪人たちも一緒に聞くという形だ。読んでいて、頭の中に情景が浮かび、あたかも自分もそこにいるような感覚になり、ストーリーにのめり込んでしまう。さらに歴史上の人物が登場し、物語に厚みも出てくる。第三巻まで読んでもまだ飽きることが無いのはさすがだ。
網走監獄博物館には昨年行ってて来たが、氷点下の房の中で、柿色の薄い囚人服だけで生活するのはそれだけで死を待つようなものだ。ろくな暖房も無く、空気に触れる手足や顔は、書かれているようにすぐに凍傷になり、腐って膿が出るだろう。