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- 神隠しと日本人
-
- 価格
- 814円(本体740円+税)
- 発行年月
- 2002年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784043657018
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[BOOKデータベースより]
「神隠し」とは人を隠し、神を現わし、人間世界の現実を隠し、異界を顕すヴェールである。それは人を社会的な死、つまり「生」と「死」の中間的な状態に置く装置であった。だからこそ「神隠し」という語には甘く柔らかい響きがただよう―。異界研究の第一人者が、「神隠し」をめぐるフォークロアを探訪し、日本人の異界コスモロジーを明らかにする。
第1章 事件としての神隠し(村の失踪事件;帰ってきた失踪者 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 神隠しにみる約束ごと(神隠し譚の類型;夕暮れどき ほか)
第3章 さまざまな隠し神伝説(民俗社会の異界イメージ;隠し神としての天狗イメージ ほか)
第4章 神隠しとしての異界訪問(浄土=ユートピアとしての異界;夢と異界訪問譚 ほか)
第5章 神隠しとは何か(現代の失踪事件;「神隠し」のヴェールを剥ぐ ほか)
ある日、突然、人が日常世界から消え失せてしまう「神隠し」とは、何なのか。「神隠し」にあった人はどこへ行き、何を体験していたのか。どのような神霊が人を異界へいざなうのか。暗く悲惨な響きだけでなく、柔和で甘美な響きをもつ「神隠し」をめぐる民話や伝承を訪ね、多くの事例を分析。異界研究の第一人者が、迷信でも事実でもない、「神隠し」の謎と日本特有の「死の文化」を解き明かす!
解説・高橋克彦