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[BOOKデータベースより]
一方には、リベラリズムの哲学的勝利を謳歌する人々が、他方には、その哲学的挫折を宣告する人々がいる。しかし、両者はリベラリズムの哲学的頽廃を歴史的円熟として祝福する点で、奇妙に一致している。本書は、この「明るい頽廃」に抗してリベラリズムの哲学的再生を図る、現代自由学芸の騎士による挑戦の書である。
序説 なぜリベラリズムが問題なのか
第1部 リベラリズムの秩序構想(自由への戦略―アナキーと国家;公共性の哲学としてのリベラリズム)
第2部 共同体論との対話(共同体論の諸相と射程;共同体と自己解釈的存在)
第3部 自由の試練(自由世界のディレンマ;自由の逆説―リベラリズムの再定位)