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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
『徒然草』には、何百冊もの本の内容に匹敵するエッセンスがつまっているから1冊選ぶならこれかな。
二百段を超える短いお話が並んでいるので、どこからでも読み始められるのもよい。
書かれた時代は古くても、ほとんどの話が現代人にも共通のことだから、思っているほど内容は難しくないし、納得したり共感したり学んだりしながら読み進められるのです。
坂本龍馬は日本を洗濯したいと書きましたが、この本をとおして、自分自身というものを洗濯する感じがあります。
例えば、日常にあきあきしたとき「どこでもいいからわが家を離れて他所にお泊まりしてみると、目がさめたように感じてリフレッシュできる」っていうことが書いてある。
日本では、家を新築するとき、夏に快適なようにつくるのが住みよい家を作るのに賢いやり方だということも書いてある。
鎌倉時代にあった逸話で現代でもそこここで展開されている人間ドラマとおんなじ情景が満載の本だから、毎日読んでも飽きない。
しかも、格調高い文体が知らず知らずのうちに暗誦できたら、無人島から無事日本に戻れた時に教養高い文化人になっているでしょう。(笑)
でも、無人島に行くのは不慮のことで流れ着くときだから、あらかじめこの本を用意しておくわけにはいかないでしょうね。いつ無人島に流されてもいいように、かばんに良書を入れておくことが必要なんですね。
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「無人島に持っていくならこの一冊」レビューコメント
仏教の思想を感じたく思うことが多かった自分であったっ為、閉塞感に満ちた今を生きる自分の心の深いところに、しみる感じであるから
(k5/男性/30代)
[BOOKデータベースより]
『徒然草』の面白さはモンテーニュの『エセー』に似ている。そしてその味わいは簡潔で的確だ。一見無造作に書かれているが、いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る。時の流れに耐えて連綿と読みつがれてきたこのような書物こそ、本当の古典というのであろう。懇切丁寧な注釈を新たに加え、読みやすいテキストとした。