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著者とその本

今月の作品

まほろ駅前狂騒曲
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まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒
まほろ市は東京のはずれに位置する都南西部最大の町。駅前で便利屋を営む多田啓介のもとに高校時代の同級生・行天春彦がころがりこんだ。ペットあずかりに塾の送迎、納屋の整理etc.―ありふれた依頼のはずがこのコンビにかかると何故かきな臭い状況に。
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まほろ駅前番外地
まほろ駅前番外地
東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承ります―。多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録。
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2013年 12月号
三浦しをんさん 『まほろ駅前狂騒曲』

まほろ駅前多田便利軒』、そのスピンオフ的短編集『まほろ駅前番外地』、映像化作品も含めて大人気の「まほろ駅前」シリーズ。待望の第3弾『まほろ駅前狂騒曲』は、笑いも涙も興奮も感動もシリーズ随一の長編小説だ。

東京郊外「まほろ市」で便利屋を営む多田啓介。高校時代の同級生・行天春彦が居候となって3年目の正月である。「平穏な日常」を望む多田。しかし彼を待ち受ける日々はそんなものとは程遠く……行天の元妻から4歳の女の子「はる」を預けられ、謎の団体・HHFAをめぐる騒動に引っ張り込まれ、あげくにはバスジャックにまで巻き込まれる多田と行天であった─。シリーズでおなじみの顔ぶれが次々登場。クライマックスシーンでは「駅前狂騒曲」のタイトルそのままに、てんやわんやの大騒動が繰り広げられる。

多田も行天もワケありの過去を持つ男。シリーズ第1作で多田は、自分の心にある種の決着をつけることが出来た。そこから新しい一歩をどう踏み出すのか。一方で行天は、自分の気持ちに踏ん切りをつけられるのか。「それを書かないことには自分もスッキリしなくて」、今作を書き始めたという三浦しをんさん。

そんな多田には今回、とあるロマンスが訪れる。「多田のくせに生意気だぞ!と思ってました」。行天については、秘められた過去が少しずつ明らかに。「行天はあまり語りたがらないので、私自身も深くはわからないんです……って、実在の人物に対して言ってるみたいですけどね(笑)」

二人の日々に嵐を巻き起こすのは「はる」。多田の言葉を借りれば、〈何の変哲もない日常に、豊かな感情が宿っている事実を、改めて気づかせてくれる〉子どもという存在だ。「子どもって、自分の時間を遡る存在にもなるのかなと」

人はひとりで生きるのではない。誰かと必ずつながっている。絆によって生かされている─。多田・行天と一緒に物語の中の時間を過ごせば、そんな想いが自然と湧いてくる。
「私自身が長くこのシリーズを書いてくることで、多田と行天を始め、この街に住む人たちのことをぼんやりと考えてきた。その過程がなかったら、こんなふうにはならなかったと思います」

物語が持つ力を信じていると三浦さんは言う。
「私には物語がすごく必要。それは自分が何かの創作物を見たり読んだりする側として切実なものなんです。『一日一善』みたいな標語が人間の魂を真に救うとは私には思えなくて。物語でしか辿り着けない場所はあると」

まほろ駅前シリーズは、「一緒に旅した仲間みたいなもの」。
「3作目の旅を一緒にしてきて、やっぱり私はこの人たちが好きだと思いました。自分では完結編のつもりで書いたけれど……どうですかね(笑)。多田と行天は放っておいても好き勝手に暮らしていくのでしょう。読者のみなさんにもこの先をいろいろ想像していただけたらうれしいです」

(日販発行:月刊「新刊展望」2013年12月号より)

今月の作品

まほろ駅前狂騒曲
まほろ駅前狂騒曲
まほろ市で便利屋稼業を営む多田と行天。行天の元妻から4歳の女の子「はる」を預かることになった多田は、その後行天が「はる」とともにバスジャックに巻き込まれたことを知らされ…。待望のシリーズ第3弾。
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プロフィール

三浦しをん
三浦しをん
1976年東京生まれ。2000年、長編小説『格闘する者に○』でデビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で第135回直木賞受賞。12年『舟を編む』で本屋大賞受賞。小説作品に『月魚』『私が語りはじめた彼は』『むかしのはなし』『風が強く吹いている』『きみはポラリス』『仏果を得ず』『』『神去なあなあ夜話』『政と源』など、エッセイ集に『三四郎はそれから門を出た』『あやつられ文楽鑑賞』『ビロウな話で恐縮です日記』『お友だちからお願いします』など著書多数。

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新刊展望 12月号
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【今月の主な内容】
[まえがき あとがき] 坂井希久子 話を聞く人聞かない人
[インタビュー] 冲方 丁『はなとゆめ』
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政と源
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つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが…。どこか心温まる人情譚。
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