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エディターの注目本

今月の作品

良寛物語 手毬と鉢の子
良寛物語 手毬と鉢の子
新美南吉
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オススメ商品

手ぶくろを買いに
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新美南吉 松成真理子
寒い冬の夜、手ぶくろを買うために町へ降りた子ぎつね。母ぎつねに、片方の手を人間の手に変えてもらっていたが、帽子屋に差し出したのは間違った方の手だった…。今なお読む人の胸をうつ、南吉童話の不朽の名作。
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新美南吉童話選集 1
新美南吉童話選集 1
新美南吉 黒井健 西本鶏介
「ごんぎつね」が教科書に掲載されて約60年。生きる勇気を与えてくれる代表作を選び出し、新しい絵で出版。親子のやさしい会話のあふれる「でんでん虫」など、南吉のあたたかな幼年童話29編を収録。
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2013年 8月号
『良寛物語 手毬と鉢の子』
大人におすすめの愛おしい伝記
中日新聞社 事業局 出版部 佐藤 舞

著者の新美南吉は愛知県半田市の出身。地元新聞社として、今年7月30日の生誕100年を記念し、『良寛物語 手毬と鉢の子』を発刊することになりました。

南吉の生涯における最長篇を、現代かな遣いに直すのは時間を要する作業でしたが、南吉の優しく美しい文章をキーボードに打ち込む幸せはこのうえなく、ついつい夜更かししてしまう日々─。南吉は少年少女を対象に本作を書いていますが、読み込むほどに現代の大人にこそ読んでほしい作品だと確信しました。幼少時代の良寛が母の故郷の子守唄を懸命に覚え、歌って聞かせてあげる話など、愛おしいエピソードの数々に胸をきゅっと掴まれます。

特に、世のために大きなことを成し遂げたいと願い苦悩する青年期は、共感する方も多いのではないでしょうか。大願成就のため清へ渡ろうとするも、目の前で船が出港してしまい、絶望した良寛は、出島の寺から鳴り出す鐘の音色に救われます。

─それは丘の上の夕もやの中から、微かにのぼってきて良寛さんの耳にとまった。清純な美しい物音。まるで春の陽ざしの中をとんでくる蜜蜂の羽音のように。

その小さい物音は、小さい生き物のようだった。人の心に安らぎと幸福をわかちあたえながら、あちらこちらと飛んでゆく─。

そうして良寛は自分と素直に向き合い、人間らしい&驍轤オを山奥の庵で送るようになります。

本書は勿論子どもにもおすすめ。巻末には南吉の幼年童話『デンデンムシノカナシミ』を収録しました。もうすぐ2歳になる筆者の娘は「ででむし、ででむしー」と、読み聞かせを毎晩ねだるようになりました。内容はよく理解できていないと思います。それでも子どもをひきつける、南吉の文章の力を感じています。

初版本の装丁のレトロな可愛らしさに惚れ込み、雰囲気を活かした本に仕上げました。そちらにもご注目ください。

(日販発行:月刊「新刊展望」2013年8月号より)

今月の作品

良寛物語 手毬と鉢の子
良寛物語 手毬と鉢の子
新美南吉
ひとはだれもひとりぼっちではいられない…。春の陽だまりのように生きた僧侶・良寛の人生を温かく綴った、新美南吉の知られざる初出版作品。現代の大人にこそ読んでほしい、少年少女のための伝記物語。
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新刊展望のご案内

新刊展望 8月号
新刊展望 8月号
【今月の主な内容】
[まえがき あとがき] 中脇初枝 終わりからはじまる物語
[対談] 母になって、得たもの 辻村深月・島本理生
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にひきのかえる
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新美南吉 鈴木靖将
みどりのかえるときいろのかえるは、けんかの途中で冬眠することに。ぐっすり眠って、めざめたら…。かえるの仲直りを語りながら、人間社会を照らし出して、争いごとのむなしさを訴える絵本。
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素顔の新美南吉
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斎藤卓志
「ごん狐」「でんでんむしのかなしみ」で知られる童話作家・新美南吉。残された膨大な日記・手紙を丹念に読み解き、「人としての原点を求めつづけた」南吉の知られざる生きざまを描く。
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