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創作の現場

今月の作品

探検家、36歳の憂鬱
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著者関連商品

空白の五マイル
その空白地帯に挑んだ探検家たちの旅を追い、著者も谷を踏破。7年後、再び挑むが、想定外の出来事の連続で旅は脱出行と化し…。開高健ノンフィクション賞,梅棹忠夫・山と探検文学賞
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雪男は向こうからやって来た
雪男は本当にいるのか。捜索隊に誘われた著者は、ヒマラヤに雪男を探し続ける人々の奇妙な体験談にも引き込まれていく。延べ60日を費やした捜索の結果は…。謎の生き物とそれを追う人間たちの真正面ドキュメント。新田次郎文学賞
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2012年 9月号
角幡唯介Yusuke Kakuhata

職業、「ノンフィクション作家、探検家」。生命が危険に晒されるような探検旅行をして、ノンフィクション作品で表現する。そんな角幡唯介さんの「創作の現場」は、やっぱりワイルドなのである。六畳一間のアパート。本、雑誌、新聞、資料の山が床を埋め、戸のない押入れに登山や探検旅行で使う装備類が無造作に突っ込まれている。部屋の隅に小さな机。執筆道具は「調子が悪い」ノートパソコン。

探検家、36歳の憂鬱』は初のエッセイ集。「長編ノンフィクションでは書けなかった自分の思いみたいなものが吐き出せて、すっきりした(笑)」。冒険や表現について、あるいは生と死について、大いに思索し、綴る。「僕は結構うだうだ考えるほうなんです。でも現場では行動するのに必死で、あまり考えない。探検に行って帰ってきて、地元のスーパーで買物したり散歩やランニング中に、こんなこと を考えています」。既刊の長編ノンフィクションと併読し、その作品世界をより深く味わうのもおすすめだ。「探検家・角幡唯介」に惚れる老若男女急増!を予感させる一冊。

創作の現場

「住む部屋なんて基本的にどこでもいいんです。たまたまここが不動産屋に案内された一軒目の物件だったというだけ」。木造二階建て、トイレは共同。「ただし風呂付きが条件。週末、山に行くことが多いので。夜中に帰ってきて銭湯が終わっていて風呂に入れない……のはキツいでしょう」。机まわりの壁には、北極の地図が数枚。写真右手の床に一触即発で雪崩を起こしそうな本の山脈が聳えている。中央奥の背の高い器具は、アイスクライミングのためのトレーニングツール。これで懸垂をする。

(日販発行:月刊「新刊展望」2012年9月号より)

今月の作品

探検家、36歳の憂鬱
なぜ僕は自ら死に近づいていくのか。なぜ探検家はもてないのか、探検家の性とジレンマ、雪崩に遭い感じた死、富士登山に思うことなど。冒険とは何なのか、角幡唯介は何者なのかを知れる、珠玉の8本のエッセイ。
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プロフィール

角幡唯介
角幡唯介
一九七六年北海道生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。同大探検部OB。二〇〇二年〜〇三年にチベット、ヤル・ツアンポー峡谷の未踏査地域を単独で探検。〇三年朝日新聞社入社、〇八年退職後、ネパール雪男捜索隊に参加。〇九年冬、再び単独でツアンポー探検へ。一〇年『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、一一年大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。一二年『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞受賞。
昨年の北極圏1600km踏破に携行した地図とノート。103日間の記録が4冊のノートにびっしり綴られている。「記憶力が悪いからノートを取らないと(本が)書けなくて(笑)」。北極冒険ルポ『アグルーカの行方』(集英社)は9月発売予定。

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新刊展望 9月号
新刊展望 9月号
【今月の主な内容】
[懐想] 赤坂真理 忘れ去られた者たちと私たち
[特集] ショーン・タンの世界 岸本佐知子/金原瑞人
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