[BOOKデータベースより]
ようこそ、豊穣な「もうひとつの歴史」の世界へ。生活史/ライフヒストリーを書くことは、個別バラバラな、一人ひとりの人生の断片を拾うことだ。それはめぐりめぐって、この世界に必要なはずの多様性への寛容や忍耐といったものを少しずつ育んでくれる。京大ほかで年間500人が受講する、人気講義を味わう!
第1話 私みたいな者と話していると、あんさん笑われるから離れてくれ
第2話 朝こっぱやくから起こさいで、晩げもの、台所のいろいろの仕事して、小さぐなって居でるわけや
第3話 こんな戒名を付けられるためにこの子に名前を付けたんじゃないっ
第4話 うちももう私か次ぐらいで終わりだろうなと思って。だからアエノコトも止めた
第5話 店のことが全部終わったらな、まず家の中片付けて、旅行に行こうと思ってんねん
第6話 ばあちゃんは、じいちゃんに日本一の砲手になってほしかったんやけど、じいちゃんは人間らしい生活がしたいっていうて聞かんかった
第7話 私は、要らん子やったんよ…母ちゃんは私を堕ろそうと必死やった
第8話 じいさんとキラキラしたベッピンが、七輪はさんでお肉食べよってな、小春ばあさんがその七輪蹴飛ばしたのはよう覚えとらあ
第9話 ただの迷信だけど。これが実際につけてみると治ってしまって、ほんとに不思議
第10話 あしびーがいか やーぬーそーが
第11話 行きなさい、このままここにいたらダメになるから
第12話 「可愛い子になるように」と纏足用の布を巻こうとして幾度となく怒鳴られたり
第1講 生活史レポートの書かせ方―とある民俗学講師の試み
第2講 生活史レポートの無謀と野望―柳田民俗学を「追体験」する
第3講 道産子が民俗学を学んで『ライフヒストリーレポート選』を編むまで
民俗学とは、「普通の人々」の「普通の暮らし」が現在に至るまで、どのような変遷を重ねてきたかを問う学問だ。
筆者はこれまで、民俗学の講義で「おじいさん/おばあさんの生活史」と題したレポートを毎年500名の大学生に課してきた。
すると毎年、採点するだけではあまりにも「もったいない」優れたレポートが次々と提出されて……。
集まった5000本以上のうちベスト・レポート12本を紹介しながら、学生と二人三脚で「もうひとつの歴史」を切り拓く感動的実践の全貌!
◎推薦 藤原辰史先生「生活史を味わい、書き方を学ぶ。なんとも贅沢な一冊である。」
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