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[BOOKデータベースより]
濱口竜介監督の五時間十七分におよぶ話題作『ハッピーアワー』(二〇一五年)。その異例ともいえる上映時間にこめられた密度の濃い映画的仕組みを、丁寧かつスリリングに解き明かし、映画史の中に位置づける。書下し。「映画」の未来をも問いかける、渾身の『ハッピーアワー』論。
第1章 重心(物語の要約;「心理表象主義」を超えて;「重心」 ほか)
第2章 台詞(「台詞が演者をサポートする」―『東京物語』の原節子;純と「せやな」;桜子と「わからへん」 ほか)
第3章 変化(「自己認識」の変化;セルフモニタリング;撮影現場におけるセルフモニタリング=「自己吟味」 ほか)
『ハッピーアワー』のあとに見たい映画リスト