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- キツネとねがいごと
-
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2017年05月
- 判型
- B4
- ISBN
- 9784890139798
[BOOKデータベースより]
死ぬことがなければ、ずっと幸せでいられるの?「いのち」について考える絵本。
[日販商品データベースより]死ぬことがなければ、ずっと幸せでいられるの?
命に限りがあることの意味を考えさせられる1冊。
ある日、年老いたキツネは、わなで捕まえたイタチに、
「自分のリンゴの木にのぼったものは、そこにくっついてしまう」という魔法をかけてもらいます。
自分を迎えにきた死神までもその木にくっつけてしまうことで永遠の命を手に入れたキツネは、
幸せな日々を過ごしていました。
でも、やがてキツネのおくさんが死に、友達も子どもも孫もいなくなり……。
命には限りがあり、それゆえに喜びや悲しみ、幸せがあるということを考えさせられる1冊。
※すべての漢字にルビ
★主なメディア紹介
●読売新聞 夕刊 「KODOMOサタデー」 見たい知りたい! 2017/07/22
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キツネの人生をなぞるように追いかけながら、読者はキツネと共に歳をとっていくような体験ができるストーリーです。
シーンが細かく描写されているので、イマジネーションが広がりやすく、キツネの気持ちをくみ取りながら、ページをめくる度に自分の人生とキツネが置かれた状況を照らし合わせてしまうことでしょう。
「人を騙してまで自分の欲しいものを手に入れたい」という欲望、「歳を取ると弱い立場になる」という逃げることができない現実、「悪い噂は一瞬で広まる」という人生の教訓、また、苦労と幸せの繰り返しを通して「人生のアップ&ダウン」を描いたり、「終わりよければ全てよし」のように、最後の最後には自分の「敵」とも和解してからこの世を去る場面など、とても生身の人間らしい、実際に人生で起こりうるエピソードが盛り込まれているのも面白いポイントです。
更に、重要なメッセージのひとつである、「一人ぼっちで生きていても不幸だ。どうして人間はいつか死を迎えるのか?」について、読んだ後に子供と話し合える種をまいてくれるストーリーでもあります。
物語の終盤、老いて弱くなったキツネは、一人ぼっちで寂しくなったからこの世を去る決心をしたようにもうかがえます。しかし、「一人ぼっちで生きることは怖い・不幸せだ」というメッセージではなく、その恐怖の裏にある「人生は愛する人と一緒に過ごしてこそ楽しく、意味のあるものなのだ」ということを子供たちに伝えたいですね。(YA2017さん 20代・静岡県 )
【情報提供・絵本ナビ】