- 黄砂の越境マネジメント
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黄土・植林・援助を問いなおす
阪大リーブル 064
- 価格
- 2,530円(本体2,300円+税)
- 発行年月
- 2018年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784872594461
[BOOKデータベースより]
人の動きと自然現象は予測不可能だが無秩序ではない。人の営みが作り出す景観と、その空間構造にある生活世界の理解なくして成し得ない、「境界を越える」黄土高原の緑化マネジメント。
第1部 黄砂・黄土・植林をめぐるバイアス―「エコ」は地球にやさしいのか?(日本の黄砂情報と黄砂をめぐる誤解;黄砂とは何か、どこから来るのか;砂漠緑化の功罪)
第2部 黄砂の発生する地域における人と自然の関わり―中国内陸部で「緑を回復する」とは?(里山としての黄土高原;黄土高原の空間構造がつくるコミュニケーション・パターン;黄土高原における「交換」と人間関係の形成プロセス;人間のコミュニケーションが生み出す「緑」;「利益」を顧みない人々の手法;開発援助プロジェクトの予測不可能性;黄土高原で経験した「枠組み外し」の旅)
黄砂は砂漠から飛んでくるという思い込み、植林への思い込みの枠組みをはずす。人の動きと自然現象は予測不可能だが無秩序ではない。人の営みが作り出す景観と、その空間構造にある生活世界の理解なくしては成し得ない「境界を越える」黄土高原の緑化マネジメントを提唱する。

























