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[日販商品データベースより]
持統天皇の即位儀礼から「現御神」成立の構造を実証。柿本人麻呂や大伴家持ら宮廷歌人の葛藤を言語表現から照射し、多層的な天皇観を浮き彫りにする。さらに記紀の言説が中世・幕末・近代へと読み替えられ、「神国日本」のイデオロギーへ変容する系譜を追う。文学と正史を越境し、支配の精神構造を解明する画期的論考。
●持統天皇の即位儀礼と「現御神」の成立 持統天皇の即位儀における大盾や天神寿詞、剣鏡の意義を検証し、「ヨサシ」による国土統治委任の構造を解明。文武天皇への継承過程も視野に入れ、記紀の記述や宣命の精緻な読解を通じて、天皇が「現御神」として神格化されていく政治的・宗教的なメカニズムとその構造的特質を実証的に論じる。
●万葉歌人の葛藤と王権讃歌の精神構造 『万葉集』にみる王権讃美の系譜を、単なる公式の宮廷讃歌としてではなく、歌人たちの内面的な葛藤の表出として捉え直す。柿本人麻呂や大伴家持らの言語表現を精査し、王権の永遠性と負名意識との間で揺れ動く歌人の精神世界を照射することで、支配イデオロギーに収まらない多層的な天皇観を浮き彫りに。
●記紀言説の変容と「神国」イデオロギーの系譜 『古事記』『日本書紀』の記述が、中世の摂関期や南北朝、幕末、さらに近代の『国体の本義』に至る各転換期において、如何に「読み替え」られ、支配権力の正当化や「神国日本」思想へと変容したか。研究者も同じように読み替えをしている。正史の言説が時代ごとのイデオロギーとして機能し、人々の歴史認識を拘束していく動態的な過程を検証する。