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- オニタロウ
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- 価格
- 1,540円(本体1,400円+税)
- 発行年月
- 2021年01月
- 判型
- B5変
- ISBN
- 9784834085907
[日販商品データベースより]
ある日、鬼からの挑戦状がたけのこ園に届きます。「おれさまは、わがままで悪いこどもが大すきだ。相撲で勝負して勝てなければ、おれさまのコブンになれ。まっていろ。〜鬼の親分より」。もう、園のこどもたちは大騒ぎ。さっそく相撲の練習をしたり、落とし穴を作ったり、豆を準備したり……。そうして、ついに約束の日がやってきます。が、園に現れたのは弱虫のオニタロウでした。さてさて、どうなることやら。節分に読んでほしいお話。
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主人公は、心優しいオニの「オニタロウ」。「カキの木山」にひとりで暮らしています。姿を見るとまだ子どものオニのようですが、なんでも「オニが谷」で生まれた子オニたちは十さいになると、オニが谷を出て、自分で住む山を見つけなければならないのですって。そんなわけでカキの木山にやってきたオニタロウは、優しいオニだったために、オニが谷にいる時はばかにされたり、しかられてばかりいましたが、カキの木山では動物たちの人気ものでうまくやっていました。しかし、ある秋のこと、やってきた「とうさんオニ」に「コブン(子分)はいるのか?」と聞かれ、オニタロウは、とうさんオニが怖くてついコブンが30人もいる、とウソをついてしまいます。そして二月の満月のお祭りの日に、コブンをとうさんオニに会わせることに。本当はコブンなんてひとりもいないのに、どうしたら良いのでしょう。そんなオニタロウの良き相談相手は、カラスのカースケ。カースケはオニタロウに、とうさんオニに会わせるときだけ、だれかにコブンになってもらったらいいのでは? と提案します。そこでオニタロウは、山の動物たちにコブンになってほしいとお願いに行ったり、さらにはひとつ山を越えたところの町にある「たけのこえん」にいる人間の子どもたちをコブンにしようと考えます。そこで出したお手紙の内容が絶品です。昔の人の手紙のように長いまきものになっている紙に、「おにのおやぶん」からの手紙で、すもうでしょうぶして勝てなければみんなオニのこぶんになれ、とか、大人には知らせてはいけないし、休んだりしてもいけない、などと書いてあるのです。そして二月の満月の日にたけのこえんまでやってくるというのですから、受け取った子どもたちは大騒ぎ。オニがやってくる日まで、相撲の練習をしたり、作戦を練ったり、お豆を準備したり頑張ります。さて、オニタロウは人間の子どもたちを無事にコブンにできるのでしょうか?お話を描いたのは、ユーモアと温かさがあふれる絵本や童話を生み出されている作家のこさかまさみさん。ページ数は100ページと読み応えがありますが、お話の内容は5歳ぐらいから楽しめるでしょう。6章に分かれているので、1章ずつ読んであげるのもいいですね。元々はコブンなんて欲しいと思っていないオニタロウが、カラスのカースケと一緒にコブンについてあれこれ考えるところがみどころです。読者の子どもたちも「ぼくたち、ともだちだよ。そんな、コブンになんてならなくってもいいだろ」というリスの言葉や、「そういえば、オニのコブンって、どんなことするの?」というカースケの質問などから、コブンについて考えるきっかけにもなりそうですね。コブンと友だちってどう違うのでしょう。またなんといっても魅力的なのが、北村人さんが描く気の弱そうなオニタロウの姿。表紙の顔からもらんぼうだったりこわかったりするような鬼の様子は全く伝わってきません。同じようにどのページのオニタロウを見ても、優しそうでとっても可愛いんです。きっとお話を読んだ後は、みんなオニタロウのことが好きになってしまうはず。たけのこえんの子どもたちがとってものびのびと元気に過ごしている姿にも楽しさがいっぱいです。後ろ見返しに描かれているひとりひとりのコブン? の愛らしい姿にも注目下さいね。2021年に誕生した『オニタロウ』のお話、この後長く子どもたちの友だちとなってくれることでしょう。
(絵本ナビ編集部 秋山朋恵)
カキの木山に住むやさしいオニのオニタロウは、30人の子分がいると、とうさんオニにうそをついてしまいました。子分を探していたオニタロウは、「たけのこえん」の庭で遊んでいるこどもたちを見つけて…。
絵本を通して、うそをつくとどうなっちゃうかな?を子ども達に問いかけます。(ぼんぬさん 40代・北海道 女の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】