[日販商品データベースより]
「水曜日。今日とうさんがお引越しをした。」とうさんとかあさんが離婚した。お家が二つになった。主人公のレンコは11歳の女の子。当事者でありながら、優れた観察者でもある彼女の透徹した眼差しを通して、80年代の京都を舞台に、親の離婚に巻き込まれた子どもの現実が、多感な少女の心模様とともにみずみずしく描き出される。第1回椋鳩十児童文学賞を受賞した傑作が、奈良美智描き下ろしの装画を得て甦ります。
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知っている子に、両親の離婚を経験した子を何人か知っています。
姉弟で名字が変わった子、再婚して家を出た母親に新しい子どもが生まれたけれどやっぱり以前のように関わりのある子、自分の名字が変わるのを受けとめるのにこだわりのあった子、等々。
それぞれに親の事情を受けとめる子どもの大変さを感じます。
この物語は、その辺りをアイドルドラマ風に、あっけらかんと描いていて、逆に考えさせられる作品でした。
きっと、父親も母親も娘も、それぞれに自分を生きていくのでしょうね。
意外と身近にある離婚家庭ですが、それぞれにお互いと自分を大切にすることを、シミュレーションして欲しいですね。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】