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[BOOKデータベースより]
世の中の常識―「天下分け目の戦い」であった関ケ原合戦の東軍勝利は、合戦当日の小早川秀秋の裏切りによってもたらされた。関ケ原は、東西両軍が雌雄を決する戦いの場であった。本書の核心―用意周到に準備を進めていた石田三成の戦略は、実は竹中半兵衛の子で関ケ原の領主、竹中重門の翻意によって崩れ始めていた。生活の場を戦場にされた百姓たちと、領地と領民を守るため苦渋の決断をした地元領主の動向が、合戦の結果を大きく左右した。
第1部 武将たちの関ヶ原(新たな現地調査と菩提山城の謎;関ヶ原前夜;岐阜城総攻撃;関ヶ原の領主・竹中重門;石田三成の構想;九月十四日の長い一日)
第2部 百姓たちの関ヶ原(戦禍の中で生きる人々;戦場から避難する人々;安全保障証を求める人々;自力救済のために結束する人々;戦う人々)