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[BOOKデータベースより]
神学と農奴解放思想とのかかわりを、アウグスティヌスやトマス・アクィナスらの思想に探り、国制史、社会史の観点から農奴制の実態を、実証的に明らかにする。
第1編 農奴制をめぐる思想史的研究(宗教改革期における平民の農奴制観とその思想的背景;近世スイスにおける自由の概念;中世カトリック教会と農奴制―アウグスティヌスとトマス・アクィナスの奴隷制論を例にして;宗教改革者と農奴制―ウルバヌス・レギウスを中心として;スイス再洗礼派の農奴制―ベルンの二つの討論会について;エラスムスと人格の自由―『キリスト者の君主の教育』を中心として)
[日販商品データベースより]第2編 領邦国家形成と農奴制(中近世におけるベルン領の農奴制問題について―フリーニスベルクとミュンヘンブッフゼーを中心にして;近代初期におけるゾーロトゥルンの農奴制問題について;近代初期におけるチューリヒの農奴制問題について―ドイツ農民戦争期(一五二五年)を中心にして)
付録 史料の邦訳と解説 フィリップ・メランヒトン著『農民の「一二箇条」に反駁して』(一五二五年)
身分制社会秩序の根拠に迫る実証的研究。
▼1517年、ルターの『九五箇条の提題』を契機として始まった宗教改革運動は、腐敗した教会に厳しい批判を投げかけるとともに、聖書そのものに立ち戻ることを訴え、またたくまにヨーロッパ全土に広がった。この運動は、人々を良心の自由、宗教上の内面的自由に目覚めさせ、近代への扉を開く重要な契機になったと位置づけられている。しかし、この運動の影響下に闘わされた農民戦争にも拘らず、農奴たちの解放は「啓蒙の18世紀」を俟たねばならなかった。それはなぜなのか。本書は、神学と農奴解放思想とのかかわりを思想史的に検討し、国制史、社会史研究の観点から農奴制の実態を実証的に明らかにすることで、近代ヨーロッパ成立の根幹に位置するこの問題に答える、重厚な研究書である。