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[BOOKデータベースより]
慶應―京大連携グローバルCOEは、「市場の高質化と市場インフラの総合的設計」をテーマとして、「現代経済の健全な発展・成長には高質な市場が必要である」という新しい理論(「市場の質」理論)を提唱し、市場そのものを内生的に捉える新しい経済学的視点から、理論的・実証的研究を進めています。そして、法律、制度、組織、文化、倫理、慣習など、市場を取り巻くさまざまな要素の総体である市場インフラの総合的な設計(コーディネーション)により漸新的な市場高質化を促し、経済が健全な発展・成長を遂げる道筋を提示しようとしています。本書は、このような活動の一環として開催されたシンポジウム「サブプライム・ローン問題と金融市場の高質化」での報告・議論をもとに加筆・修正したものであり、米国の金融危機に端を発する世界的不況に対し、中長期的視点から日本が取り組むべき制度設計・改革案を提言しています。
第1部 危機の本質を問う(経済学とグローバル経済危機;金融市場の高質化とは?)
[日販商品データベースより]第2部 市場インフラを改革せよ(アメリカ発の金融危機と金融監督の行方;金融・経済危機二〇〇七‐二〇〇九:ConflictsとComplexity;金融市場の質によせて;不確実性下の経済活動と経済規制)
第3部 論争!サブプライム金融危機(特別報告 日本財務省の視点から;経済論争 サブプライム金融危機)
総括 金融市場の質の向上のための諸課題について―シンポジウムの議論を踏まえて
経済学は、この危機を乗り越えられるか!
▼慶應義塾大学−京都大学連携グローバルCOEによるシンポジウム「サブプライム・ローン問題と金融市場の高質化」の書籍化。「市場の高質化」をキーワードに、サブプライム問題発生から今日に至るまでの経済危機の本質を分析し、短期的処方箋のみならず中長期視点から経済回復に向けた制度・政策的枠組みを提示する。