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[BOOKデータベースより]
社会問題の解決にあたっては、政府、非営利組織、民間の企業・個人が協働して取り組む必要性が近年重視されている。このように多様な主体が関与する課題解決のプロセスを理解するうえでは、「ガバナンス」という概念が一つの軸になる。「総合政策学」は、問題を発見するとともにその効果的な解決に向けて実践をしてゆく一つの新しい学問である。社会的現象を事後的に「知る」従来の学問に対して、総合政策学はリアルタイムに「今」を分析し、問題解決の方法をデザインし、そして主体的、能動的に対応する。こうして得られる「実践知」の学問、それが総合政策学である。この方法は「ヒューマンセキュリティ」の実現にふさわしいアプローチであり、本書はそれに対する取組みを通じて総合政策学を初めて体系化している。
第1部 総合政策学の確立に向けて(伝統的「政策」から社会プログラムへ;理論的基礎・研究手法・今後の課題)
[日販商品データベースより]第2部 総合政策学の基本的諸側面(ネットワークと総合政策学;ヒューマンセキュリティと総合政策学;問題解決実践と総合政策学―中間支援組織という場の重要性)
第3部 総合政策学の具体的展開(総合政策学による環境ガバナンスの実践―東アジアにおける環境問題と国際政策協調スキームの構築;開発援助政策のマクロ経済学と制度アプローチの融合―総合政策学によるメソッドの提案)
政府、非営利組織、民間の企業・個人が協働して課題解決をはかる「社会プログラム」や、これら多様な主体が関与する課題の解決に必要な概念「ガバナンス」を軸に、問題解決のための学問、総合政策学を体系的に解説。