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- モンタギューおじさんの怖い話
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Uncle Montague’s tales of terror.
理論社
クリス・プリーストリー デヴィッド・ロバーツ さんべりつこ- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2008年11月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784652079416
[日販商品データベースより]
休暇で帰省しても居場所がないエドガー少年は、謎めいた屋敷に住むモンタギューおじさんのもとへ。おじさんの話は怖いけれど、どうしようもなくひきつけられる…。怖いけど、もっと聞きたくなる短編連作集。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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「怖い本」レビューコメント
後からくる怖さです。(ぱれっと/女性/10代)
作者はイギリス人です。
なので、モンタギューおじさんが「ふしぎな怖い話」を聞き手の少年エドガーにするとき、“お茶”が登場します。
また、描かれている森や放牧場の風景。館に続く門の形状など、「イギリスっぽい」描写がたくさんありました。
イギリスの物語が好きな人、イギリスの風土が好きな人にはまずお薦めしたいです。
それから、作者自身「怖い話大好き」人間だそうで、訳者あとがきを読めば詳しくわかりますが、主人公少年の名前が“エドガー”なのも、おじさんの名前が“モンタギュー”なのも、ちゃんと理由があります。
さて、プロローグ的な「森をぬけて」のエドガーの語りを読む限り、エドガーは何度もモンタギューおじさんの所へ行っているような印象を受けますが、この本に描かれている物語は、どうやら、1日で語られたもののようです。
短いお話ばかりとはいえですが、10個もの物語をたった1日で聞くのは、小学生5,6年生の子どもにはなかなか大変です。
(お話をねだったのはエドガーですが)
モンタギューおじさんが語ってくれた物語はゾゾッとする怖さを持ったエピソードばかりです。
しかも、それぞれの物語に登場する品物が、実際モンタギューおじさんの語っている部屋に置いてあるという。舞台効果!
またデイヴィッド・ロバーツの挿絵が、物語の世界を絶妙に醸し出してくれているので、さらに怖さに深みが増す感じがしました。
なかでも、一番印象的だったのは、「毛布箱」でした。
場面展開がドキドキするし、情景がものすごく伝わってきます。
読んでいれば途中で「もしかして」と思うでしょうが、それも計算に入れて書かれている気がしました。
最後の方はもう、ヴィクトリア(この物語の主人公の女の子)と一緒に叫びまくりたくなる気分でした。
1つ1つはそれほど長い物語ではないので、文章を読むのが苦手なお子さんも、「怖いもの」が好きでしたらぜひ一度試してもらいたい作品ばかりです。
最後になりますが、このモンタギューおじさんの家(館)には“フランツ”という召使がいるのですが、エドガーは一度も顔を見たことがないんです。
だから顔の描写はいっさいありません。
描かれているのは、お茶が運ばれてくるタイミングや様子と足音だけです。
モンタギューおじさんは、“フランツ”のことを意味深な言い方するし、“フランツ”がこの家(館)にとって、モンタギューおじさんにとって何者で、どんな姿をしていたのでしょうか。気になります。
(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子21歳、女の子17歳)
【情報提供・絵本ナビ】