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[BOOKデータベースより]
はからずも引き受けることになった高齢の二人の母の介護。途方に暮れたり落ち込んだり爆発したり猛省したりの日々。どこにでも起こりうる介護の日常を軸に暮らしの周辺をやわらかな感性ととびきりのユーモアで活写。
第1章 二人の母を介護して(母・神戸に;二人の母を介護して;母から娘へ、娘から母へ)
[日販商品データベースより]第2章 神戸再発見(神戸再発見;ふれあいの中から)
第3章 夫からのプレゼント・妻からの贈りもの(夫からのプレゼント・妻からの贈りもの;家族の中で)
百歳に手の届きそうな実母は耳が遠いが、自立心旺盛。八十歳代後半の義母はアルツハイマー的痴呆と診断されているが、感情は正常なのが接してみてよくわかる。その二人の母を自宅で一緒に介護することになった。日々生じる予想外の出来事に途方に暮れることもしばしば。やわらかな感性ととびっきりのユーモアが、深刻な事態を救い、優しさとほのぼのとした余韻を残す好エッセイ。併せて、家族のこと、住み慣れたわが町神戸やヨーロッパへの旅の話なども収める。
目次
やってみなければわからない――序にかえて
第一章 二人の母を介護して
1 母・神戸に
母・神戸に/行き違い/母の骨折/母のリハビリ/二度目の骨折/世の中すてたもんじゃない/おきあがりこぼし/母の退院/デイケア/ヘルパーさん大好きの母/言葉そして会話の難しさ/親子ゲンカ
2 二人の母を介護して
二人の母を介護して/ケアハウスは増えたけれど…/キャーッ・バトル/ビデオを愉しむ/老婆たちの昔がえり/アルツハイマー的痴呆という病気、でも心は生きている
3 母から娘へ、娘から母へ
母の苦しみ/母から娘へ、娘から母へ/母、ついに特養に入所/母のホーム/ホームでの日々/エリザベートのように?/私の大爆発/敬老の日
第二章 神戸再発見
1 神戸再発見
私のじゃないのよ/女テロリスト/私のダダ?/ウィーン・ケルントナー通り/神戸再発見/手作り出版を祝う会/顔/死の変容/すっぽんを食べる/東灘の長尾先生/珈琲文化
2 ふれあいの中から
夏のメモワール/荒れる子供たち/同窓会/沖縄/孤櫂/包装と贈り物/映画「ある老女の物語」をみて/遊牧―ツェルゲルの人々/ここがヘンだよ日本人/八月十五日/コソボのアデリーナ/またもやシシィ・エリザ