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[BOOKデータベースより]
苦難に充ちた、それにもかかわらず剛毅にそれに耐えた理想主義的性格の、悲壮とも称すべき「父」の生涯を綴った思慕の書である。ここに描かれている「父」は、京大哲学科の「黄金時代」と称せられた時期の中堅教授であった文学博士木村素衛氏である。哲学者としても、人間としても、将に円熟の域に参入しようとする段階で、敗戦直後の日本人の嘗て経験したことのない精神的危機に直面し、教育哲学者としてそれに対処すべき使命感と義務意識から、極度の身心の疲労を押して挺身し、渾身の努力の果てに、その旅先きで卒然として病没した。まさしく生涯を賭して体得した「哲学者の死」であった。自ら傾倒したドイツ理想主義の哲学者フィヒテの生涯に似ている。未だ五十二歳であった。夭折という外ない。その生涯とひととなりが、最愛のまな娘によって、つぶさに最深の愛情と憬慕をこめて描かれている。美しい稀有な書である。
黄色いバラの花
サナギ
記念碑
ふるさと橋立
京都での生活
青春
京都帝国大学入学
結婚
広島時代
信州と父・その出合いの頃
京大教育学へ
戦いの中で
終戦後の日々
終焉
「国家に於ける文化と教育」の中から