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[BOOKデータベースより]
「物語の構造分析序説」(1966)以来、バルトはフランスのナラトロジー(物語記号論)のリーダーとしてこの先端領域を切り拓いてきた。本書は、この分野における主要な論考、「物語の構造分析―『使徒行伝』10‐11章について」(1969)「行為の連鎖」(1971)「エドガー・ポーの一短編の分析」(1973)を収める。この三編の邦訳によって、バルトの《物語学》関係のエッセーはほとんど訳されたことになる。彼の新鮮な分析視角はわが国の《物語研究》にも有益な示唆を与えるであろう。
1 記号学の冒険
2 修辞の文彩(あや)の構造的分類
3 行為の連鎖
4 ソシュール、記号、デモクラシー
5 意味の調理場
6 社会学と社会論理―クロード・レヴィ・ストロースの近著2冊について
7 広告のメッセージ
8 対象(もの)の意味論
9 記号学と都市計画
10 記号学と医学
11 物語の構造分析―「使徒行伝」10‐11章について
12 エドガー・ポーの1短編のテクスト分析