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[BOOKデータベースより]
光電子分光は、光で電子を束縛状態から引き離し、エネルギーと運動量を測定することによって、固体の原子配列や電子の挙動(結晶・ナノ構造と結合状態・バンド分散)を解明する手法である。本書は、光電子分光、とくに2次元光電子分光を始める際に、自分で解析、計算ができるよう、式や数値が丁寧に記載されている。光電子が織りなす2次元放出角度分布は大変美しい。本書はその美しさを知り、活用するための手引きとなる。
第1章 光電子分光の基礎
[日販商品データベースより]第2章 分光器と分析器
第3章 光励起過程と光電子放出角度分布
第4章 内殻励起
第5章 価電子励起
第6章 共鳴とエネルギー損失
付録A 単位系と結晶構造
付録B 電磁気学の基礎
付録C 量子力学の基礎
付録D 散乱理論
光電子分光法は原子構造や電子の状態を調べ、物性を明らかにするツールとして広く使われており、物性物理の理解と新規材料の開発の基盤となっている。真空技術の進展や、放射光をはじめとする新しい光源の開発が進んでおり、日進月歩の物質科学において、ますます重要性を増している手法である。一方で、解析においては今まで見ることができなかったデータが、現在では見えすぎるぐらいに見えているため、データ自体を目利きする必要がある。そのためには基本に立ち返ることが必要になる。
本書はこれから本格的に光電子分光法を使い始める若手研究者や学生が、光電子分光法の基本を学び、本手法を用いた解析が自らの手で行えるようになることを目標に、丁寧な解説を行う。光電子が織りなす2次元放出角度分布は大変美しい.本書はその美しさを知り、活用するための手引きとなる.