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[BOOKデータベースより]
成果を上げれば、よい教育か?競争が子どもを幸せにするか?大人の過度な期待と強制で、精神的健康度が低下している子どもたち。将来への不安が日本人を追い詰め、教育の名の下に、大人が子どもたちの可能性を奪っている。「教育熱心」と「教育虐待」の境目は?親、教師、子どもたちを救うために社会に何ができるのか。健全な成長と学びの本質を考える。
第1章 「成功をめざす教育」の限界(親が教育熱心になる理由;できない先生になりたくない ほか)
[日販商品データベースより]第2章 不適切な日本の養育・教育(不登校、引きこもりは教育が不適切だから;国連からも指摘される日本の教育の問題点 ほか)
第3章 子どもの育ちと基本的信頼感(一人の子どもを育てるには一つの村が必要;よりよい仕上がりをめざして ほか)
第4章 遊べない子どもが増えている(国際的に注目される遊び研究;剥奪される「遊ぶ権利」 ほか)
第5章 社会で「やりすぎ教育」を予防する(大人になることが不安;商品化の究極の形 ほか)
日本の子どもの精神的幸福度は、
参加38か国中37位と、ワースト2位……(2020年ユニセフ調査)
「あなたのためを思って」は逆効果?
よかれと思って詰込みすぎて、
教育熱心と教育虐待のボーダーラインはどこにある?
大人たちの過度な期待と押しつけで、
日々、心と体を蝕まれ、自信を失っている子どもたち。
親や教師による不適切な教育(エデュケーショナル・マルトリートメント)は、
たとえ「本人のためを思って」でも、人権を侵害しかねない、危ういものだ。
本書は、家庭や学校で起きている不適切なかかわりあいの実態を報告、
さらに、学びと遊びの本質、幼児期の発達プロセスなどを紹介する。
真の成長、生涯続く学びを考える教育・子育て改革論。
【著者略歴】
武田信子(たけだ・のぶこ)
臨床心理士。一般社団法人ジェイス代表理事。元武蔵大学人文学部教授。臨床心理学、教師教育学を専門とし、長年、子どもの養育環境の改善に取り組む。東京大学大学院教育学研究科満期退学。トロント大学、アムステルダム自由大学大学院で客員教授、東京大学等で非常勤講師を歴任。著書に『社会で子どもを育てる』(平凡社新書)、編著に『教育相談』(学文社)、共編著に『子ども家庭福祉の世界』(有斐閣アルマ)、『教員のためのリフレクション・ワークブック』(学文社)、監訳に『ダイレクトソーシャルワーク・ハンドブック』(明石書店)など。