- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 円相場の終わり
-
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
小栗太- 価格
- 935円(本体850円+税)
- 発行年月
- 2020年04月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784532264246
[BOOKデータベースより]
円相場が衰弱しつつある。コロナ・ショックは最後の打ち上げ花火にすぎない。金利が各国とも最低レベルにあり、超高速の自動発注システムが相場を支配する。このまま為替相場は終焉を迎えてしまうのか。四半世紀にわたって相場をみてきた日経のベテラン記者が、マネー経済の本質的な変化を伝える。
序章 終幕の予兆
第1章 物価が上がらない
第2章 保護主義の奔流
第3章 市場の見えざる手
第4章 新たなる脅威
終章 為替相場の未来
●円・ドル相場は最小の値幅を毎年更新
為替は、国力を映す鏡とされる。1ドル=360円の固定相場の時代から1973年に変動相場制になり、2011年には75円の最高値をつけた時代もあった。
この円・ドルの年始・年末の値幅が毎年小さくなっている。運用のうまみは確実に減っている。
円高になれば、輸出国日本の企業業績が悪くなるというのも、いまや昔。生産のグローバル化は確実に進み、ヘッジは容易になっている。
グローバル化・IT化が国際的な物価の平準化を招き、どこかもかしこも低成長・低金利のオンパレード。モノの価格差がつかないなか、トランプ米大統領が「政治的脅し」で自国を有利に導こうという意図もそこにある。
●低温経済における金融政策の役割とは?
各国がおしなべて通貨安戦争に入り込み、金利は低く張り付いたまま。各国で金融政策が行き詰まり、中央銀行の役割が改めて問われている。
もし、為替相場が動かず、決済の役割だけでよいのであれば、「リブラ」だけで機能するという話も十分なりたつ。ビットコインのような急激な価格変動もなく、まさに理想の「(仮想)通貨」に近い役割を果たすことになるだろう。
その一方で、カーニー英イングランド銀行総裁の「デジタル通貨」構想も波紋を呼ぶ。中央銀行が積極的に関与して、新たな制度を作り出すものだ。
我々が当たり前のものと受け入れている変動相場制もたかだか50年にも満たない歴史しかない。急速に変わるマネー経済の本質的な変化を伝える。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 中央銀行論
-
価格:5,830円(本体5,300円+税)
【2022年12月発売】
- 金融マンのための再編・再生ファイナンス講座
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2022年10月発売】
- 金融マンのための不動産ファイナンス講座 第3版
-
価格:3,740円(本体3,400円+税)
【2021年12月発売】
- 渉外担当者のための補助金活用支援がよくわかる本
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2019年06月発売】
- 金融マンのための実践デリバティブ講座 第3版
-
価格:3,520円(本体3,200円+税)
【2022年01月発売】