この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- こうして、ともに いきている
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2024年12月発売】
- 友だちがしんどいがなくなる本
-
価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2024年02月発売】
- ひょいっひょーい
-
価格:1,650円(本体1,500円+税)
【2024年09月発売】
- だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2022年11月発売】
- めねぎのうえんのガ・ガ・ガーン
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2021年12月発売】
[BOOKデータベースより]
これは、80年前、本当にあった物語である。1944年9月。沖縄県名護市に独立混成第四四旅団の主力、第二歩兵隊が進軍した。沖縄・三中生全員の運命がこの日を境に大きく変わる―。沖縄県北部の山岳地帯での戦争。沖縄・三中の学徒兵たちの戦世の日々。
第1章 戦争の足音
[日販商品データベースより]第2章 中学生が兵士になる
第3章 米軍上陸
第4章 失われる命
第5章 戦いはつづく
第6章 学徒兵たちの終戦
第7章 のりこえて生きる
1944年9月、沖縄県名護市に独立混成第四四旅団の主力、第二歩兵隊が進軍した。この日を境に全沖縄県民、沖縄三中生全員の運命が大きく変わる。10月10日、アメリカ軍の大規模な攻撃が行われ、伊江島など大きな被害を受ける。沖縄県民の誰もが、ほんとうに戦争に巻き込まれたのだと実感したのだった。さらなるアメリカ軍の襲来にそなえて、兵力を増強しなければならない事態になったが、日本本土からの戦力の増強は困難で、沖縄内部での動員が強められていく。すでに全国での徴兵検査の年齢が19歳に引き下げられており、さらに防衛招集の規則が変えられ、戦闘のある地域では17歳以上の男子を兵士として召集できるようになった。これを受けて沖縄では、17歳から45歳までの男子が招集されて「防衛隊」が組織される。とくに兵力が不足する沖縄県北部地方では17・18歳の青年を中心に遊撃戦を想定した「護郷隊」が組織された。そのうえ、沖縄だけの特別な措置として14歳以上ならば、志願があれば兵士として召集できるようになったのだ。1945年1月、沖縄三中三年生全員が呼び出され、軍の要請により軍事教育が始まる。通信隊に入って、有線班・無線班・暗号班に分けられた三年生は空腹と重労働とたたかいながら訓練に励んだ。3月、沖縄全島の中学校・師範学校は学校ごとに鉄血勤皇隊を結成することが決められた。軍と連携して軍事訓練を行い、非常事態になったら防衛招集で軍に編入するという命令だ。三中鉄血勤皇隊のうち147人は八重岳の第二歩兵隊に、150人は多野岳の第一護郷隊二配属された。4月1日、アメリカ軍が沖縄本島への上陸作戦を開始する。6月23日、牛島司令官が自決し、日本軍の組織的な戦闘が終わる日までの、沖縄県北部の山岳での学徒兵たちの戦世の日々。そして生き延びた学徒たちが戦で命を落とした学友たちの慰霊碑「三中学徒之碑」を建立し、平和の大切さを願う日々を描くノンフィクション作品。