- BG、あるいは死せるカイニス
-
- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2009年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784488493011
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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せみまる
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(現時点での)著者最高傑作
あらすじだけ読むと、特異な設定の耽美系ミステリのよう。その手は苦手なので、さして期待せずに読み進めたのですが、途中で読むのを止めることができないおもしろさでした。
男性が生まれずに一部の女性だけが男性になることができる世界でのミステリ。だからSFミステリか、というとそんなことはありません。設定はわれわれの住む世界とは異なるけれど、登場人物たちはわれわれと変わらない日常を送っている。
余談ですが、本書では携帯電話やパソコンが登場しません。登場人物たちは友人と連絡を取るのに固定電話、そして調べ物には百科事典を使っています。西ドイツなどの国名もでてくるので1980年代あたりの時代設定でしょうか。
閑話休題。本書でもまた、著者お得意のロジック合戦が登場人物たちの間で交わされます。そして、中盤を過ぎたあたりの急展開と、終盤で唐突に登場する名探偵には驚愕。このあたりはネタバレに近いので詳述はやめておきますが、まずは読んでみて驚いてもらいたい作品。著者の作品でこれほど驚かされたのは初めてです。
[BOOKデータベースより]
星降る夜、天文部の観測会に参加したはずの姉が何者かに殺害された。男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた姉が、何故?さらに期末試験が終わった日、姉の後継者と目されていた小百合までもが被害に。姉が遺した謎の言葉“BG”とは果たして何を意味するのか―。全人類が生まれた時はすべて女性、のちに一部が男性に転換するという世界を舞台にした学園ミステリの意欲作。