- 叫びと祈り
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- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2010年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784488017590
[BOOKデータベースより]
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作。
[日販商品データベースより]砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…。ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。大型新人の鮮烈デビュー作。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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せみまる
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静謐なミステリ
本書は連作短編集という構成。舞台は各話ごとにアフリカを思わせる砂漠やスペイン、ロシアや南米アマゾン川領域など。実際に著者が旅をしたり取材したのか、あるいはまったくの想像の産物なのかは判然としませんが、それを斟酌することに意味はないでしょう。いずれも「ここではないどこか」という異界を象るために必要な舞台であったのでしょう。それゆえか、幻想小説のような印象を覚えます。
とはいえ、ミステリ的な味付けも相応に濃い。文化人類学ミステリと言っていいかもしれません。そういう観点では、各位が絶賛されている第一話の「砂漠を走る船の道」よりも、第四話の「叫び」が、終盤のネガとポジが反転するような驚きが得られます。ただ、感覚にも因るでしょうが、最終話がとってつけたようなものになってしまっているのが惜しい。ケレン味はないけれど、じっくりと読める"小説"として愉しめます。
[商品紹介]
砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇…。ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。大型新人の鮮烈デビュー作。