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[BOOKデータベースより]
第1部 精神分析とはどのような営みか(それでも、精神分析が必要な人のために―精神分析は何のためにあるのか;自分を救えるのは自分しかいない―精神分析が目指すもの)
[日販商品データベースより]第2部 精神分析とはどのような理論か(国境を超えると世界が変わってしまうのはなぜか?―想像界・象徴界・現実界について;私とはひとりの他者である―鏡像段階からシニフィアンへ;父親はなぜ死んでいなければならないのか―エディプス・コンプレクスについて;不可能なものに賭ければよいと思ったら大間違いである―現実界について;すべてうまくはいかなくても―分析の終結について)
精神分析の本質は病理的次元でなく倫理的な次元にある。そこでは病いに陥った人間が問題ではなく各人の生き方が問題とされる。精神分析を通して身体症状さえその多くが倫理的な意味をもっていることがわかる。哲学や思想や宗教と親和性のある精神分析の本質を、自らの経験をもとに分かりやすく書き下ろす。難解であるという定説を覆し不幸な受け入れられ方をした日本のラカン理解に楔を打ち込む一冊。