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[BOOKデータベースより]
医学は、人々の生死にかかわる実践的学問であり、科学的な営みだけでは不十分である。本書は医学の方法論・人間観・倫理・価値、さらに教育現場の構造について、その思想的・歴史的な背景をふまえながら丁寧に吟味・解説。実践知と人文知の健全なバランス感覚を養うための画期的入門講義。
医学哲学とは1―医学の哲学と科学の問題
[日販商品データベースより]医学哲学とは2―医学哲学と農学原論の比較を通じて医学の全体像を問う
医学の科学論1―分子生物学と臨床疫学/EBM
医学の科学論2―臨床疫学/EBMの意義とNBM
医学の人間観1―医学は人間をどのように考えるのか
医学の人間観2―フランクルの人間観と次元的人間論
医療倫理と医療制度1―医療倫理はなぜ必要なのか
医療倫理と医療制度2―医療技術の発展と人間の尊厳
医学における「価値」の問題1―医学は何を目指しているのか
医学における「価値」の問題2―健康とは苦しみを取り除くことなのか
現代医学の諸問題1―研究不正の問題を考える
現代医学の諸問題2―代替医療や統合医療は疑似科学か
医学教育における教養教育の意義を考える―医学概論の観点から
孤独に関する医学的研究と人間の孤独性
生物心理社会―スピリチュアルモデルと精神的人格
医学とはなにか。どうあるべきか。患者の人格的ケアを等閑に付す科学至上主義や、ディオバン事件などの研究不正、さらには医学教育の現状と反省にいたるまで、前著『哲学としての医学概論』で学会賞・湯浅泰雄著作賞を受賞した著者が初学者にも分かりやすい語り口で明快講義。医学を根底から吟味し、病と人生について考えるための15講。