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[BOOKデータベースより]
渋沢栄一は農民の家に生まれながらも、二十五歳で一橋慶喜に仕え、幕臣としてパリ万国博覧会へ派遣される。だがヨーロッパ見聞中に明治維新を迎え、仕えていた徳川幕府が消滅。帰国し大蔵官僚を経て、三十四歳で実業家に転身。数多くの企業を興し、日本近代資本主義の父と呼ばれるまでになる。彼の人生を大転換させたのは常に出会った人々―幼少からの師・尾高惇忠、運命を変えた平岡円四郎、主君・徳川慶喜、そして大隈重信、井上馨、大久保利通だった。日本経済の礎を築いた栄一の生き様こそ不透明な現代を生き抜くヒントだ!
第1章 栄一、討幕を企てる(尾高惇忠―藍香ありてこそ青淵あり;討幕計画を練る)
第2章 栄一、幕臣になる(平岡円四郎―運命を変えた出会い;徳川慶喜―永遠の「主君」)
第3章 栄一、フランスへ行く(徳川昭武―全行程に随行;明治維新と渋沢一族;帰国後、静岡で合本組織を立ち上げ)
第4章 栄一、大蔵官僚になる(大隈重信―付かず離れず;井上馨―最も信頼する上司;西郷隆盛―茫洋とした奥の深さ;大久保利通―互いに嫌い合う;大蔵省を辞めて、念願の実業界へ)