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- 宗教信仰復興と現代社会
-
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2022年07月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784336072108
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[BOOKデータベースより]
現代社会における宗教信仰復興の諸相。加速する合理主義、超越性への憧憬の喪失と内的規範の衰退―精神状況への不安が増大する現代、信仰復興はいかなる形で見出されるか。充実の執筆陣による論考と座談会を収録する、画期的叢書第一巻。
第1部 論集 現代における宗教信仰復興の諸相(プロテスタント―再生と抵抗の原理としての信仰復興運動;無仏で災厄の時代こその仏教;「時のしるし」を読む信仰の感覚―「日本の教会」の信仰復興;日本におけるスピリチュアリティの発生と展開;世界のイスラームの動向と日本 ほか)
[日販商品データベースより]第2部 座談会「宗教信仰復興と現代社会」(宗教信仰復興とはなにか;今、どういうふうに、宗教信仰が興っているのか;どんな宗教信仰が望まれているのか;私たち一人ひとりにとって、信仰復興とはなにか)
宗教を過去のものとし、世俗的合理性こそが善き文化の基盤だと信じてきた近代の限界が露わになり、新たに超越性や規範性の基盤が求められる時代に入っている。「ポスト世俗主義」が唱えられ、「世俗化論」は誤っていたと言われて久しい。1970年前後には変革運動は宗教色をもたないものがほとんどだったが、1978のイラン革命以後、世界各地で変革運動で宗教勢力が大きな役割を果たすようになった。先進国では科学的知性による世界の制御を通して幸福が増進するという信念が長くエリート層を牽引してきたが、知性への過剰な信頼が環境破壊をもたらし、精神的な荒廃と空虚さをもたらしたという認識が深まってきた。だが、「神が死んだ」という認識はますます広がっているようにも見える。科学的合理性を重んじる学校教育の普及はますます進展し、宗教行事にともに加わる機会が減って来ている地域が多い。こうした状況のなかで、なお宗教や信仰にどのような場所があるのか。宗教復興と見える現象や精神文化や思想動向は、どこまで確かな基盤をもっているのか。この巻では、この問題を日本の宗教文化史の展開に焦点を合わせながら、世界の諸地域の状況も参照しながら考察していく。
【目次】
宗教信仰復興叢書の創刊に当たって
序章 本書の主題について 島薗 進
第一部 論集 現代における宗教信仰復興の諸相
第一章 プロテスタント――再生と抵抗の原理としての信仰復興運動 小原克博〓
第二章 無仏で災厄の時代こその仏教 岡田真水
第三章 「時のしるし」を読む信仰の感覚 ―― 「日本の教会」の信仰復興 原 敬子
第四章 日本におけるスピリチュアリティの発生と展開 堀江宗正
第五章 世界のイスラームの動向と日本 水谷 周
第六章 神道の未来 鎌田東二
第七章 非宗教者の信仰復興――福島県下の大規模災害を事例として 弓山達也
第八章 新宗教と利他のゆくえ――現世主義的楽観からの展開 島薗 進
第二部 座談会「宗教信仰復興と現代社会」
(一) 宗教信仰復興とはなにか
(二) 今、どういうふうに、宗教信仰が興っているのか
(三) どんな宗教信仰が望まれているのか
(四) 私たち一人ひとりにとって、信仰復興とはなにか
終章 「時のしるし」を読む時代に 鎌田東二
おわりに 弓山達也