- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
- 黄金期イスラームの徒然草
-
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2019年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784336065520
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 野球データでやさしく学べるPython入門
-
価格:2,090円(本体1,900円+税)
【2023年12月発売】
- 教養の人類史 ヒトは何を考えてきたか?
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2023年10月発売】
- 美食家ロッシーニ
-
価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2024年01月発売】
- 科学用語図鑑 増補改訂版
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2022年11月発売】
- 社会秩序とその変化についての哲学
-
価格:2,970円(本体2,700円+税)
【2023年12月発売】
[BOOKデータベースより]
汚れた世でいかに正しく生きるか―黄金期イスラームの輝きを伝える珠玉の随筆集82話。
第1章 信心(説教を聞く人の心はさまざま;禁じられたものは甘美 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 アッラー・来世と現世(現世と来世の喜び;神を敬愛し、神に愛されること ほか)
第3章 人生(時間の大切さ;正義は偏らないこと ほか)
第4章 知識と学問(完璧な理性;知識に従う者が最良 ほか)
終章 助言
ひたすら善行を積むこと〓 黄金期イスラームの輝きを伝える珠玉の随筆集。現代日本人にとっての意味合いを解説。
中世イスラーム社会で、金曜日の集団礼拝に参列しても説教をあまりよく聞かない人や、早々に退出する人などもいたことが出てくる。他方、そうではあっても礼拝に一応は集まってくるのだから、やはり現代社会とは異なる。社会全体の思潮の核となり、様々な議論が闘わせられるサンドバックのような役割も果たしてきたのが、イスラームであった。原著『随想の渉猟』の著者イブン・アルジャウズィーによると、最大の危機は論理的な学者により信仰から情熱が奪われることであり、もう一つは神秘主義により単純であるはずのイスラームに余計な訓練法を導入して、信仰に過剰な禁欲さと複雑化をもたらすことであった。随所に、信仰とは絶対主への愛(意識し、畏怖し、帰順すること)に尽きるという結論が導かれている。本書は随筆集であるので教科書とは異なり、以上の論旨を肩の凝らない筆致で示し、諄々と説いている。二世紀後になるが、日本の『徒然草』と瓜二つといえよう。