ゲスト さん (ログイン)
ゴールデンウイークの営業についてのご案内
お取り扱い商材の変更について
オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実
シリーズ・バイオサイエンスの新世紀 第3巻
共立出版 後藤祐児 谷澤克行
点
本書、序章および第1章では、現存する機能性タンパク質の構造や機能がどのように分子設計されているか、またその両者がどのように相関しているかを解説する。タンパク質の構造や機能を考えるうえで特に重要なものは、酵素と抗体である。酵素は機能性タンパク質の代表であり、結合特異性を追及した究極の姿が抗体である。酵素にも抗体にもタンパク質の立体構造に秘められたさまざまな驚くべき「仕組み」が存在する。そして第2章では、これらの「仕組み」を理解したうえで、より高機能をもつ人工的なタンパク質をどのように分子設計すべきか、いくつかの新しい試みを紹介しながらタンパク質の分子設計の将来を展望する。
序章 立体構造と機能の精密さと柔軟性第1章 構造‐機能相関(理論化学的に見たタンパク質立体構造と機能の関係―立体構造データベースからのアプローチ;酵素触媒の原理;酵素の立体構造と触媒機構;酵素反応におけるラジカル触媒;極限環境生物の酵素;プロテインスプライシングとその生物学的意義;生体に学ぶ高親和性抗体の設計)第2章 分子設計(タンパク質のデノボデザイン;エクソンシャッフリング;指向進化による酵素の基質特異性の改変;触媒抗体;単鎖可変域フラグメントとファージディスプレイ)
タンパク質はコンパクトに折れたたまり、特異的な立体構造に基づいて多彩な機能を発揮する。これらの代表が酵素や抗体である。ところが、タンパク質の立体構造の基本的な特徴は、むしろ特異性とは相反する不安定さ、柔軟性、曖昧さである。タンパク質は進化の中で、このような扱いにくい基本的特徴を巧みにあやつり、みごとな立体構造を作り上げ、さらにそのうえで、他ではまねのできない効率のよい機能を達成することに成功した。あるいは、不安定さや柔軟性は、高度な特異性や機能を発揮するための必要不可欠な要素なのかもしれない。進化の中でタンパク質が経験し、獲得したことがらを学ぶことができれば、天然のタンパク質以上の機能性タンパク質を分子設計することも夢ではない。
ページ上部へ戻る
この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
本好きのためのオンライン書店
Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営しているインターネット書店です。ご利用ガイドはこちら
1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
本書、序章および第1章では、現存する機能性タンパク質の構造や機能がどのように分子設計されているか、またその両者がどのように相関しているかを解説する。タンパク質の構造や機能を考えるうえで特に重要なものは、酵素と抗体である。酵素は機能性タンパク質の代表であり、結合特異性を追及した究極の姿が抗体である。酵素にも抗体にもタンパク質の立体構造に秘められたさまざまな驚くべき「仕組み」が存在する。そして第2章では、これらの「仕組み」を理解したうえで、より高機能をもつ人工的なタンパク質をどのように分子設計すべきか、いくつかの新しい試みを紹介しながらタンパク質の分子設計の将来を展望する。
序章 立体構造と機能の精密さと柔軟性
[日販商品データベースより]第1章 構造‐機能相関(理論化学的に見たタンパク質立体構造と機能の関係―立体構造データベースからのアプローチ;酵素触媒の原理;酵素の立体構造と触媒機構;酵素反応におけるラジカル触媒;極限環境生物の酵素;プロテインスプライシングとその生物学的意義;生体に学ぶ高親和性抗体の設計)
第2章 分子設計(タンパク質のデノボデザイン;エクソンシャッフリング;指向進化による酵素の基質特異性の改変;触媒抗体;単鎖可変域フラグメントとファージディスプレイ)
タンパク質はコンパクトに折れたたまり、特異的な立体構造に基づいて多彩な機能を発揮する。これらの代表が酵素や抗体である。ところが、タンパク質の立体構造の基本的な特徴は、むしろ特異性とは相反する不安定さ、柔軟性、曖昧さである。タンパク質は進化の中で、このような扱いにくい基本的特徴を巧みにあやつり、みごとな立体構造を作り上げ、さらにそのうえで、他ではまねのできない効率のよい機能を達成することに成功した。あるいは、不安定さや柔軟性は、高度な特異性や機能を発揮するための必要不可欠な要素なのかもしれない。進化の中でタンパク質が経験し、獲得したことがらを学ぶことができれば、天然のタンパク質以上の機能性タンパク質を分子設計することも夢ではない。