- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- クォーク・グルーオン・プラズマの物理
-
実験室で再現する宇宙の始まり
基本法則から読み解く物理学最前線 3
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2014年04月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784320035232
[BOOKデータベースより]
宇宙初期に存在していた超高温物質であるクォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)について、理工系の大学生一般を対象にした解説書。クォークとグルーオンとは何かから始めて、QGPとは何か、高エネルギー原子核衝突実験によるQGPの生成、そしてQGP研究の最新の成果にいたるまでを解説する。
第1章 宇宙初期の超高温物質を作る
第2章 クォークとグルーオン
第3章 相対論的運動学と散乱断面積
第4章 クォークとグルーオン間の力学―量子色力学QCD入門
第5章 QCD相構造とクォーク・グルーオン・プラズマ
第6章 高エネルギー原子核衝突
第7章 RHICでのクォーク・グルーオン・プラズマの発見
第8章 クォーク・グルーオン・プラズマ研究の展開
宇宙初期に存在していた超高温物質クォーク・グルーオン・プラズマ=QGPが最近実験的に作り出せるようになった。このQGPについて、第一線の著者が、実験の最新成果を含めて詳しく解説する。
宇宙初期に存在していた超高温物質QGPが最近実験的に作り出せるようになった。このQGPについて実験の最新成果を含めて詳しく解説している。
本書はQGPが人工的に作れるようになってからの日本語によるQGPの解説書としては最初のものである。
内容は多数の図を用いてわかりやすく理工系の大学生以上向けにやさしく解説している。特に予備知識なしでも理解できるようにクォークとグルーオン相対論的運動学クォークとグルーオン間の力学である量子色力学について最初の1/3を割いて解説している。またQGP生成の手段である高エネルギー原子核衝突実験とその測定量について詳しく説明し衝突型加速器RHICでのQGP発見についても特に発見上重要な実験データを原著論文から多数紹介しながら詳しく解説している。
著者はRHICでのQGP研究の2大実験の一つであるPHENIX実験の副実験代表者でありRHICでの研究により2011年仁科記念賞を受賞している。