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[BOOKデータベースより]
第1章 アルキメデスとその著作
[日販商品データベースより]第2章 回転放物体の切片(命題4、5)
第3章 球(回転楕円体)の体積と半球の重心(命題2、3、6)
第4章 球の切片(命題7‐10)
第5章 残された立体:回転双曲体―命題11の復元
第6章 放物線の切片の面積(命題1)
第7章 爪形の体積(命題12+13:天秤による求積)
第8章 爪形の2つの求積法(命題14、15)
第9章 交差円柱とアルキメデスの意図
第10章 交差円柱:失われた証明
第11章 補章
アルキメデスは古代世界で最も有名な数学者であり、技術者でもあった。しかしその数学の内容を説明することは、それほど容易ではない。そこで本書では、『方法』というそれほど大きくない著作を中心に展開し、アルキメデスの議論の背景や意図を徹底的に探求して解説することを目指した。この『方法』という著作は、理論的(あるいは仮想的)な天秤の使用によって驚くような結果を導き出す、非常に魅力的な技法を含む―本書のタイトルの「天秤の魔術師」がここから来ることは言うまでもない。しかも幾何学と機械学の二つの分野にまたがるアルキメデスの数学的活動をいわば要約する著作であり、アルキメデスの数学のかなりの部分を把握することができる。読者は、アルキメデスが問題解決の技法を発見し、それを利用し、さらに他の問題を解くために変形・発展させていく場面に立ち会える。『方法』を伝える唯一の写本の最新の解読成果も利用しつつ、数学史の書物では例を見ないほどに証明や議論の展開を丁寧に解説した本書は、数学教育の教材としても十分な意義をもつだろう。アルキメデスの数学の世界を堪能してほしい。